野球はただでさえ他のスポーツに比べてお金がかかるのに、それ以上に負担が増えると野球が好きじゃなくなってしまいますよね。
子どもには好きな野球をやらせてあげたい、でも、それを取り巻く環境が苦手、うんざりしている保護者が多数います。
この記事で得られる情報は以下の通り
- 野球部の保護者会が苦手な人の気持ちがわかる
- 野球をさせる親の負担が現実的に理解ができる
- 保護者会でストレスを感じないための具体的なアクションがわかる
今回の情報をきっかけに保護者会で課題があるチームがよりよくなることを目指して全力で解決策を提案していきます。
野球部の保護者会が苦手な理由
早速ですが、これだけ野球部の保護者会に苦手と感じている人がいるのか。
野球部に関わる親は大きく分けて3つに分けることができます。
- 学生時代に野球を経験し、子どもにも野球をさせている親
- 野球はしたことがないが、野球が好きな親
- 野球をしたこともないし、興味はないが、こどもが野球が好きだからさせている親
このうち、保護者会に苦手意識を持っている親は野球をしたことがない2種類の親が苦手意識を感じやすいです。
野球をやっていた親は、時代背景からすると理不尽なことを耐えてきた人たちです。
なので「俺が野球をしていた時はこうだった」と自分の尺度でしか考えることができません。
また、そのような考えを持っている指導者がチームの監督、コーチだとかなり危険です。
保護者会が苦手に感じる理由は次の5つが挙げられます。
- 意味不明な理不尽
- なぞの掟
- 親の負担が大きい
- 親同士の人間関係
- 不必要な飲み会が頻繁にある
順番に解説していきます。
意味不明な理不尽
いい例が、親と指導者との関係性でこどものスタメン、試合出場に影響することです。
私の友だちは親と指導者が揉めてチームを退部しました。幸いにも、他のチームで野球を続けてくれました。
私の小学時代は親同士の揉めごとでチームを退部してしまい、それ以降野球をすることなく学生時代を終えた友だちもいました。
指導者と保護者の関係性がこどもの試合出場、背番号に影響することは決してあってはなりません。
指導者はチームを勝たせるために采配を取ります。
自分の考え方ややりたい野球がしたいなら草野球でやるべきです。
わが子のために、そのような理不尽さに耐えた親御さんは立派ですが、やはり今後そのようなことは地域の連盟などの協力も借りてでもなくしていくべきです。
なぞの掟
先ほど取り上げた内容と近い話になりますが、昭和さながらの謎の掟があるチームがあります。
平日に練習をするチームに関しては保護者会の中で当番が発生しても仕方ない面はあります。
私が見聞きしたなぞの掟は次のようなことです。
- 先輩保護者にお尻を向けてはいけない
- 送迎時に監督が乗っている車を追い越してはいけない
- 決まった時間に保護者が指導者にお茶とお菓子を持っていかないといけない
- ナイターで練習する時に車をグランドに入れてライトを照らして練習
私が所属していたチームがあったなぞの掟は下の2つです。
どちらも親が負担することでしょうか?
お茶や小腹が空いているなら、自分の飲みたいとき、食べたいタイミングで飲み食いしたらいいのではないでしょうか。
暗くなってボールが見えない時は、ボールを使わない基礎練習や素振りをしたり、部費の積立金からライトを購入したり、親の車を砂利にさらしながらライトアップする必要はありませんよね。
ちょっと考えて、対策が打てることに対してこれまではこうしてきたからという偏った価値観から抜け出せない指導者や一部の保護者のせいでいつまでも掟が破れらることがないのかもしれません。
母親の負担が大きい
親でも父よりも母親の方が圧倒的に負担が大きいです。
平日の当番も母親がしているところしか見たことがありませんでしたし、指導者の言うことやお願い事を聞いて引き受けていたのも全て母親の方々でした。
母親が負担する内容は次の通り
- 平日練習の当番
- 指導者のお茶だし
- 遠征時の弁当の買い出し
- 背番号の手縫い
- 試合の送迎、応援
- 怪我した時の病院の付き添い
父親は指導者と野球の話などで盛り上がっていたところしか記憶にないです。
私が小学時代、西日本全国大会で大阪に遠征に行ったときの話をします。
試合が終わり、泥だらけになったユニホームの下洗いをすべて母親に任せて、指導者、選手、父親はバッティングセンターにいき、練習、宴会場を借りてミーティングをしました。
私はこのような事例を当たり前だとは思いません。
泥だらけにしたユニホームは時間が掛かろうと選手自身でやらせるべきです。
親同士の人間関係
親同士の人間関係のトラブルも保護者会を運営していく上で大きな課題になります。
冒頭で挙げた3種類の保護者が一定数いるため、野球経験者の情熱のある親と野球が好きでも興味もない親では当然、保護者会に対する熱も違いますし、価値観も違います。
情熱のある親は、指導者に従い、多少の理不尽さを受け入れ、全ては試合で勝つためにと腹を括ることができます。
なぜなら、そうやった自分が現役の頃はプレーしてきて、子どもにも同じように勝つ体験をさせたいと思っているからです。
一方、子どもが好きでやっているくらいの親にとっては自分の仕事も大事なわけで土日も仕事で試合観戦、送迎ができないかもしれません。土日の予定がなくても休日を過ごしたいと思っています。
そんな生活スタイルも価値観も違うのに、保護者会全員で同じように負担するなんて言われては人間関係がこじれてしまっても仕方がありません。
あくまで他人なわけですから、親同士の距離感は適切に保つべきです。
不必要な飲み会が頻繁にある
先ほどの親同士の人間関係にも関係するところでもありますが、会社の飲み会と同じノリで保護者会の飲み会が発生するのも事実です。
大会の祝勝会とは別で親と指導者の二次会もあります。
その費用を負担をするのが月謝からならまだいいかもしれませんが、個人で負担するとなると納得がいかない面も発生します。
私も社会人になり、会社の飲み会には積極的に不参加です。
無駄な話が多く、時間、お金の無駄と思わざるを得ないからです。
その飲み会は保護者会で集まってするべきか?考えるとただ、仲のいい保護者同士で集まって飲みたいだけかもしれませんね。
親の負担とその影響
ここまでは野球部の保護者会が苦手になってしまう理由、原因について解説していきました。
どれも見逃してはいけない重大な課題です。
ここからは親が実際に負担している内容を紹介します。そしてその負担がどのような悪影響を及ぼしているかを解説していきます。
親が負担している内容は次の2つ
- 試合の送迎・応援
- 用具の準備・背番号の手縫い
そして、負担による影響は次のようなことが考えられます。
- 家族の時間の圧迫
- 家族仲のトラブル
少しでも危機感を持つ保護者、指導者が増えてくれたら幸いです。
試合の送迎・応援
チームによってはマイクロバスがあって親が子どもの送迎がないかもしれません。
私が所属していた中学の部活動だとそういうわけにはいきません。
どうしても親の送迎が必要になります。
送迎するために早朝に起きないといけなく、送迎して、炎天下の中選手らを見守り、応援します。
週末は親も休日であり、平日は仕事があります。
体力的にもしんどい中、時間、場所の拘束が大きいことを知りましょう。
そんなの親がやることで当たり前じゃんと思っている方がいたら、その価値観はもう古いことに気づきましょう。
用具の準備・背番号の手縫い
結論を言うと、経済的な負担のことを言います。
用具の準備は各ご家庭で準備をしないといけません。
現代、物価高でただでさえ経済的に厳しいです。
生活していくだけも精一杯の中、子どもの野球、そして高校・大学の進学するための費用も準備しなければなりません。
こう考えると野球はかなりお金がかかるスポーツだと言えますよね。
硬式グローブも5万円なんて当たり前で指導者からの急なポジション変更を告げられて野手用と投手用のグローブ、2つ用意して合計13万したと言うチームメイトもいました。
どのくらい費用がかかるのか知りたい方は【知らないと99%公開する】プロ野球選手になるまでの費用をあわせてご覧ください。
また、背番号の手縫も親にとって面倒に感じる方が多いでしょう。
最近では、裁縫を全くやらないご家庭も増えているのではないかと思いますので尚更でしょう。
背番号は大会ごとに変わるので、大会が終われば縫ってはほどいてを繰り返すことになります。
私が中学時代、大会の前日に背番号を配っていたので親から「もっと早く背番号を持って帰ってきて!」と怒られたこともあります。
家族の時間の圧迫
野球をさせた親御さん、野球をしていた学生さんならご存知かと思いますが、野球をさせると家族の中心が野球になります。
特に試合のある春から秋の期間はほぼほぼ練習、試合があり、土日に休みを取ることは全くないことを覚悟しておいた方がいいでしょう。
私の家族も母子家庭で兄が剣道をしていましたが、私の野球をメインに動いてくれていました。
どのご家庭も家族に野球をしていると土日はほぼほぼ野球で埋めつくされてしまうことを覚悟しておいた方がいいです。
家族仲のトラブルの原因になる
土日の時間はほぼほぼ野球で埋めつくされ、家族の中心が野球になると、先ほどのお話ししました。
野球が好きなご家庭、そうでないご家庭、関係なく、野球が原因で家族仲のトラブルになることが十分に考えられます。
野球のせいで、
- 時間がない
- 日中外にいて疲れる
- 家事に手がつけられないけど、疲れてやる気が起きない
- 洗濯物が多い、下洗いが面倒
- 料理をする気がない
そうなりかねません。
そして、母親の機嫌を損ねて、喧嘩になることもあります。
私の家族は例外だったかもしれませんが、試合が終わって家に帰り食卓ではいつも親やおばあちゃんが「今日の試合はどうだった?」といつもその日の出来ごとの話をしてくれました。
そんな大変な日々を乗り越えて野球をさせ続けてくれた母親には感謝しかありません。
保護者の負担を無くす方法
ここまで、野球部の保護者会が苦手な原因と問題点とその影響についてお話ししました。
最後は、そんな野球部の保護者会の問題をなくし、最大限親御さんの負担を無くす方法をご紹介します。
保護者の負担をなくすには、保護者会が結束して指導者らと議論する必要があります。
また、その時に重要なポジションは保護者会の会長さんです。
親御さんの負担を無くす方法は次の3つです。
- 保護者会会長が親の意見を指導者に伝える
- 当番を無くす
- 親睦会は飲み会が好きな人だけで集まる
1つずつ解説していきます。
保護者会会長が親の意見を指導者に伝える
結論、保護者会会長さんが保護者の不満をまとめて、意見を代弁して指導者に伝えて変えてもらう努力してもらう必要があります。
保護者会会長は、保護者会のキャプテン的存在です。
一番、指導者に近い距離でコミュニケーションを築いています。
保護者会の些細な不満が出ていることも拾いあげて会長さんが保護者会の現状を指導者に伝える必要があります。
保護者全体で不満が出ていることに関しては、指導者がどれだけ練習、試合に忙しくあっても時間を設けて話し合いをしないといけません。
指導者の方針に関しての不満があるなら、なぜその方針にしたのか、監督らはどこを目指しているのかを保護者とも共有しておく必要があります。
指導者だけではなく、保護者会の中の人間関係のトラブルについても同様です。
会長さんがトラブルを知り、対策を取る。
自分で完結することができないのであれば指導者にも相談して対策を打つ必要があります。
一緒に抽選に行ったり、指導者から連絡をいち早く受けたり、乾杯の挨拶をするのは誰でもできます。
会長さんは保護者会の声を聞き、保護者会がチームを全力で支えるために不満や課題があることに対して動き、より良くするためにいます。
当番を無くす
ルールや掟について不満があるなら、いっそのことなくしてみることをオススメします。
先日、私が取材に行った軟式クラブチームでは当番は一切ないとおっしゃっていました。
親からの苦情、不満もなく、保護者の満足度も高かったです。
私が取材に行ったとき、コーチは自分で飲み物は準備していたり、買いに行ってました。
そのルールをなくして、本当に練習や試合に支障が出るのかまずは1週間でもいいので試してみてください。
おそらく、絶対にしないといけない当番なんてものは出てこないです。
当番で「〇〇さんは全く当番にこない」など仕事で仕方ない面がある中、当番を作るから行った行かないで人間関係がこじれる原因にもなります。
当番は原則なしをオススメします。
親睦会は飲み会が好きな人だけで集まる
最後は親睦会についてです。
飲み会は時間もお金も使いますし、生産的な場になっているかというとそうではないケースが多いです。
祝勝会や入部式、卒部式はやってもいいかと思います。
重要なポイントは二次会に指導者、特に監督が参加しないことが重要です。
なぜなら、監督がいる飲み会に参加した父親が、「〇〇よりもうちの子を使ってくださいよ」など試合に関して私情を持ち込んでくる親が必ず存在するからです。
また、参加していない保護者は指導者が参加する飲み会に行く行かないで子どもの試合に影響するのではと不安にもなります。
飲み会は原則、やりたい人らで集まってやる。
二次会には指導者は参加しない。
そうすることで、保護者会の人間関係も適切な距離を保って関わることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
少しでも野球部の保護者会が苦手な人がどんな内容について不満を持っているのかについて知るきっかけになれたら嬉しいです。
また、保護者様の中で、私のチームはこうですなどとコメントを頂けるとより良い改善策をご提案することもできますのでぜひ、コメントお願いします。
野球が好きでやっているこどもが自分とは関係ないところで野球ができない、やめないといけなくなった、そんな可哀想なことは起きてはいけません。
保護者会に不満がある人は保護者会の会長さんや仲のいい保護者でもいいです。
また、学校の先生、校長でもいいでしょう。
実情を伝えて、改善策を取ってもらいどうか野球を嫌いにならないで欲しいです。
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