ジョー・ギブソンの言葉は、一流のメジャーリーガーとしての誇りや勝利への強い執念を感じさせます。
そして、揺るがぬ野球への向き合い方、プロへの美学を貫いているからこそ魅力があって、40歳を超えてもなおメジャーのマウンドに立ち続けることができました。
そんなギブソンの今回ご紹介する名言には、野球に限らず、人生における挑戦や努力、信念が詰まっており、多くのファンに感銘を与えています。
この記事を書いた人
・野球歴10年
・野球の名言に関する記事10記事以上作成
・野球メディア運営歴2年目
吾郎に対する名言
まずはジョー・ギブソンが主人公である茂野吾郎にかけた名セリフをご紹介します。
Sorry Boy
吾郎、俺はお前と本気で勝負がしたかったんだ。
ツムツムコメント
この言葉はギブソンがまだ保育園生の吾郎に対する心からの謝罪と、メジャーまで成り上がった吾郎への敬意を示しています。
まだ小学生にも満たない吾郎からたった1人の家族だった父が亡くなった原因を作ってしまったギブソン。
「おとさんを返して!」と泣き叫ぶ吾郎を見て、Sorry Boyと言いました。
吾郎の父を亡くしたことで一時は野球を辞めようと思っていたギブソンだったが、継母となる桃子さんから、
「吾郎が大きくなるまですごい野球選手でいて下さい。
こんな凄いピッチャーからおとさんはホームランを打ったんだって誇れるようなすごい選手でずっとずっといて下さい。」
と言われ、野球を続けることを決意します。
メジャーでも偉大な存在となったギブソンがついにメジャーの舞台で息子である吾郎と対決ができる喜びを全面に表した言葉です。
ジュニアよ、吾郎にリベンジする為だけにマイナーへ戻ってきた今のお前の悔しさ、がむしゃらさが本物なら、たとえ結果がどうであろうと初めて出会った本物のライバルがお前をきっと、ひと回りもふた回りも大きくしてくれるだろう。
オレのライバルはたった一試合でいなくなってしまったがな
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいのは、ライバルの存在は強いモチベーションになるということです。
自分が辛いとき、ライバルを持つこと。それは自分を駆り立てるための強いモチベーションになります。
誰もがチーム内にポジションや背番号争いで「アイツさえいなければ・・・」と思うようなライバルはいるだろう。
自分が戦わなければならない最も手強い敵は弱さや甘えのある自分自身の心です。
そんなとき、ライバルは自分を動かす原動力になります。
アイツがいたからこそ今の自分がある、そう言えるようなライバルの存在が必要なのだ。
野球に対する真摯さ・プロ意識に関する名言
こんな大会やらなくてもアメリカがNo.1だと決まっている?
いや、例え負けても辞退者の多いアメリカは本気じゃないから関係ない?
ふざけるな!ファンにも他の参加国にも失礼だ!
このマウンドは、俺にとって神聖な場所だ。
野球は神聖なものだ。
それを侮辱することは許されない。
野球は神聖なものだ。それを侮辱することは許されない。
勝つために、何を犠牲にするか。それがプロだ。
プロは誰よりも努力し、誰よりも勝利を追い求める。
勝負に妥協なんて許されない。それがプロだ。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいことはプロ意識を持て!です。
自分が携わり、対価としてお金が発生しているなら、あなたはその仕事のプロです。
プロ野球選手など、プロがつく仕事だけがプロではありません。
名もなき職人もその道のプロです。
プロ意識があるかないかは、その分野に対してどれだけ尊敬の念があるのか、態度で現れます。
野球のプロであれば、道具を自分の身体の一部のように労り、ケアをします。
どれだけ自分のコンディションが悪く、選手生活にも影響することであっても、グランドで楽しみに待っているファンのためには1日も休めないと考えます。
プロである以上、試合に出ること、ファンを喜ばせることは当然の義務です。
そして、子どもたちや応援してくれているファンに夢や希望を与えてこそ、プロフェッショナルだ。
【ジョー・ギブソンの名言】努力に関する名言
今はまだ三振してもいい。
ホームランを打たれてもいい。
つまずいてもいい。何度でも這い上がればいい
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいメッセージは失敗を恐れず積極的なプレーをしようということです。
私たちはつい、行動する前に頭で考えて、考えて過ぎて結局何も行動を起こさないことも少なくありません。
目の前にチャンスがあるなら、掴みに行く姿勢を見せよう。
必死になると人は見た目はカッコよくはありません。
ただ、その姿は次に挑戦する人たちの勇気となるはず。
あなたの積極的な失敗が後に大きな成長と成功をもたらす。
金がいいから来たまでだ。
700万ドルもくれりゃ火星の草野球チームにだって行ってやるさ
ツムツムコメント
この言葉では、半分冗談、半分本気の外国人ならではジョークです。
しかし、日本の球団が大金を払い日本でプレーするも、バント野球でフィールディングの弱点を詰められ思うようなピッチングできず最終的には日本を去ることになります。
この言葉、一連の流れから伝えたいことはお金目的で始めたことはうまくいかない、長続きしないということです。
お金のためだけに動くことはやめた方がいいということです。
報酬がいいからで初めても結局は自分が本気でその環境でやりたいのかが結果に出ます。
お金だけで始めた人は不平不満が多く、自分が周りや会社から〇〇してもらって当たり前とテイカー気質が多いです。
一方、ドジャースで活躍を続ける大谷翔平はメジャーに挑戦する際に、当時日本ハムで監督を務めていた栗山監督に「なぜメジャーに行きたいのか?」と聞かれた際に
巨額契約よりも、世界最高峰の野球の舞台でプレーしたいという思いだった。
その結果、メジャー生活6年を経て、現在最高峰の年俸でドジャースと契約を結び、過去最高のプレーを更新し続けている。
直向きに誠実に向き合い続けることが、良い結果をもたらし、後から自分が欲しているものも手にいれることができる。
マイナー落ち?
それもまた結構。
誰もがそうして苦しんで、悔し涙を流して一流のメジャーリーガーになっていくんだよ!
人生は野球と同じだ。
失敗したら、次の球に集中しろ。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいことは悔しかったら口ではなく、結果で納得させろ!です。
今、画面の向こう側でキラキラ見えている人たちもそれまでの過程は想像もつかないような努力を積み重ねています。
オリンピックに出場する選手は4年に1度のたった1回のプレーのために、4年間、その日のために練習をしてコンディションを整えて本番を迎えています。
決してその頑張りが保証されることはありません。
ただ、一流と呼ばれる人たちはその悔しさも頑張る原動力にして這い上がって今の地位を築き上げている。
どんなに深い谷に転落してもまた這い上がってさらに強くなって戻ってきたらいいのだ。
自分の限界なんて、誰も知ることができない。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいメッセージは自分で自分の可能性を閉ざしてはいけないと言うことです。
何かを成し遂げるには次の3つが必要です。
・24時間没頭できることに時間と労力を使うこと
・自分でストッパーをかけない
・情熱なしに偉業は成し遂げることはできない
あなたがもし、野球と出会い、24時間没頭できるくらい熱中しているのなら、周りがどんなことを言おうとやり続けてください。
周りが言ってきた言葉以上に自分の心の中でつぶやくネガティブな言葉は自分の可能性を狭めてしまいます。
大丈夫、燃えるような情熱があるならあなたはすでに成功者だ!
一度諦めたら、もう二度と前には進めない。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいことは挑戦をやめたらそこで成長は終わりだということです。
また、次頑張ると言っても、始めたての頃の情熱でまた頑張り続けることができるでしょうか。
すでにどのくらい大変か、どのくらい頑張らないといけないのかわかっているので、簡単なことではありません。
有名なバスケ漫画「スラムダンク」に登場する湘北高校監督の安西先生も次のようなことを選手に語っています。
「希望は捨てちゃいかん。諦めたら、そこで試合終了だよ。」
逆を言えば、自分自身が諦めなければいつまでも挑戦し、前に進めることができる。
俺は何度でも立ち上がる。
野球が俺を強くした。
強くなりたければ、自分を信じろ。
負けることは終わりじゃない。
そこからどう立ち上がるかが重要だ。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいことは、負けを知るからこそ、強くなれる。
負けて自分のレベルを知って努力できるかが大事だということです。
どんなに今活躍している選手でも負けや失敗を経験をしたことはありません。
みんなどこかで不調に陥り、自分のプレーがわからなくなった経験があります。
投手であれば、どうしてもストライクが入らない、打たれるイメージしか湧かないほど自分に自信を失ってしまいます。
バッターもスランプに陥ると、どんなに格下の相手でも打てなくて、自分を信じることができなくなる時があります。
ギブソンが言うように負けることや失敗したから終わりってことはなく、そこからどれだけ改善活動に取り組み、成果を出すことができるかが大事になります。
負けたり、失敗すると孤独を感じ、自信を失う時は、これまでの積み上げてきたことを振り返り、「まだまだ俺ならできる!」と信じてどんな逆境からでも立ちあがろう!
投手は常に挑戦者であり続ける。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいことは投手から始まるスポーツで、誰よりも挑戦者でなければならないということです。
基本的に野球のプレーは受け身であることが多いです。
バッターはピッチャーの投げた球を打つ。
野手は飛んできた打球を捌く。
ランナーは投手のモーションでスタートを切る。
唯一、受け身でないポジションがピッチャーです。
ピッチャーだけが能動的にプレーをするため、プレースタイルが違います。
待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢が必要です。
だからこそ、ギブソンの言うようにいついかなる時も投手の投げた球からプレーする野球においては投手は常に挑戦者でなくてはならない。
勝負の世界に友情はない。
だが、尊敬はある。
ツムツムコメント
この言葉で伝えたいことは、結果にこだわりつつも、相手へのリスペクトを忘れてはいけないということです。
勝負の世界では、感情的な友情や甘さは結果を左右し、真剣な対決ではむしろ妨げとなることがあります。
友情関係が芽生えてしまうと、厳しいことも言いづらくなり本音でぶつかりあうこともできなくなります。
日常生活でも、勝つための努力を惜しまず、同時に他者の努力や能力を尊重することが、真の成長と強い人間関係を築く鍵となります。
決して仲良くなくても、そんな人たちが同じ方向を向いて戦うことができたらチームとして十分成り立っています。
相手を全力で倒そうとする過程で、プレーヤー同士は互いの技術や努力を認め、心からの尊敬を感じることができるのです。
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以下に野球漫画MAJORの名言集をまとめた記事も合わせてご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ギブソンは来日した当初はお金の目的でプレーしにきたと言って傲慢な人だと思った方がいるでしょう。
しかし、自らの投げたボールで吾郎のおとさんが亡くなってしまったことをきっかけにメジャーで偉大な投手となりました。
野球への真摯な向き合い方、プロとはどうあるべきか、その美学を貫いているからこそ魅力のある選手です。
そんな選手の言葉から良いきっかけを得て、良い影響を受けてくれたら嬉しいです。
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