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プロ野球とメジャーリーグのお金〜知って驚く野球選手のリアルなお金事情〜

プロ野球選手が出演するバラエティー番組では、彼らが乗り回している高級外車や身につけている高級時計の値段を紹介するのが定番になっていますよね。子供の将来なりたい職業のリストの中に必ず上位にランクインしている「プロ野球選手」そんな子供の憧れの的でもある職業ですが、実際はどうなのでしょうか?

煌びやかに見える世界ですが、本当にそうなのでしょうか?
イメージでは、豪邸に住み、スポーツカーを乗り回して美人を奥さんにして誰もが羨ましがる様な生活をしていると思われる方が大半でしょう。

そんなプロ野球の世界の理想と現実についてお話ししていこうと思います。このコンテンツでは以下の3つの情報を得ることができます。

・プロ野球のお金事情に詳しくなる
・プロ野球選手はいくら稼いでいるのかについて知ることができる
・プロ野球選手の福利厚生や年金について知ることができる

あまり語れることがないので、包み隠さず全てお話ししていこうと思います。

プロ野球選手になったらいくら稼げるの?

プロ野球選手のお金事情

結論から言いますと、選手の中で格差が広がっているのが現状です。。

1球団あたり数えるくらいしか年俸1億円を超える選手はいません。誰もがイメージする様な生活ができる選手たちは一握りなのです。

ただ、日本プロ野球の平均年俸は4312万円と普通のサラリーマンでは届かない数字ですごいなと思いますよね。この数字も一握りの年俸1億円プレーヤーによって引き上げられたものなのです。

 現に2軍の選手の年俸に絞ると平均年俸は850万円まで一気に下がります。

2022年度の推定年俸ランキングは以下の通り

順位氏名推定年俸所属球団
田中将大9億円楽天
柳田悠岐6億2000万ソフトバンク
千賀滉大6億円ソフトバンク
坂本勇人6億円巨人
菅野智之6億円巨人

NPB選手の間で広がる経済格差

平均年俸だと先ほどお話ししたように各球団のスター選手たちがグッと引き上げてしまうのであまり参考にならない。では、中央値で見てましょう。平均値と中央値の違いは以下の通り

  • 平均値・・・合計をデータの個数で割って得られる値
  • 中央値・・・大きさの順に並べ替えたとき、ちょうど順番が真ん中になる値

中央値の方が現実味のある数字になるでしょう。
これからクエスチョン方式でその答えに応える形式でNPB選手のあれこれをご紹介していきます。

Q1.プロ野球選手の標準的な年俸はどのくらい?

  • 平均値4312万円
  • 中央値1500万円

Q2.億超えプレーヤーの割合は?

約100人/約1000人=10%

Q3.ドラフト選手の契約金の相場は?

  • 1位:1億5000万円(出来高含む)
  • 2位:7500万円前後
  • 3位:5500万円前後
  • 育成選手:240万円

Q4.年俸の最低額は?

  • 1軍:1600万円
  • 2軍:440万円
  • 育成:240万円

Q5.1軍選手と2軍選手の年俸格差はどのくらい?

  • 1軍平均年俸:1億円
  • 2軍平均年俸:約850万円


数字でかなり現実味が出てきたと思います。想像している以上に華やかなスター選手はごく少数なのです。私の住んでいる家はDeNAの2軍のグランドに近いのですが、高級車が止まっているのは一度も見たことがありません。ファミリーカーやSUVの車ばかりで一般層が乗る車と大差ありません。

 どの職業でもそうですが、その業界のトップになればそれ相応の報酬を受け取ることができる。しかし、その下には数え切れないほどの人がいて、その人たちとトップ層の格差は広まっていく一方。だからこそ自分、個人の努力や結果で這い上がっていくしかないとプロ野球選手が教えてくれているように思います。

以下で2023年シーズンの年俸1億円プレーヤーを公開しているので各球団誰が1億円以上もらっているか気になる方はこちらをチェック!

一流選手は副業でボロ儲け!?

プロ野球選手のスポンサー収入について

ここでは野球選手は野球以外でも稼いでいるのかについて話していこうと思います。

結論から言うとYesです。それも球団からの年俸に匹敵する金額をもらう選手もいるのです。

最も良い例はアメリカで活躍しているエンゼルスの大谷翔平選手でしょう。
大谷選手はスポンサー契約料だけでなんと24億円以上の収入があると言われています。

これはトップオブトップの選手の金額ですが、日本人選手も以下のような方法で野球以外で収入を得ています。

  • スポンサー契約
  • メディア出演
  • グッズの売り上げ

活躍している選手や人気のある選手は自分のグッズの売り上げの何割かがロイヤリティーとして入ってきます。
さらにテレビや雑誌などのメディアからオファーを受ければそれ相応のギャランティーが選手に入ってきます。

 これもまたごく一部の選手に限った話なので益々選手間の収入の格差の要因にもなるのです。

プロ野球とメジャーとの年俸の差がヤバすぎた!

これまでの話で大体日本人一流選手になると年俸が億を超えてくるとイメージがついたと思います。世界のトッププレーヤーが集まるメジャーと比較した場合どうでしょう?
日本人の技術の高さは世界1位です。ですが、年俸で比較してみるとその差は歴然です。

メジャーと日本プロ野球の平均年俸の差は以下の通りです。

  • メジャー:5億5600万円
  • 日本プロ野球:4312万円

その差は天と地の差です。一つ桁が違いますよね。さらに最高年俸を受け取る選手の額や最低年俸の差をみると益々大きな差が生まれていることに気づくでしょう。

NPBMLB
平均年俸4312万円5億5600万円
最高年俸約9億円49億2000万円
最低年俸1600万円8200万円
(2022年時点)

一時期話題になったのが、3月に行われたWBCで年俸の差が圧倒的なアメリカ打線を数千万の日本人投手が抑えたと。市場規模が全く違うだけで技術やレベルがアメリカに劣っているとは限らないでしょう。

以下にWBCに出場したアメリカ選手と日本人選手の年俸を比較しているので合わせてご覧ください。

育成枠で入団するとどうなる?

ドラフトに関するニュースを見ていると耳にする「育成選手」というワード。一般的には支配下登録されない選手。つまり、1軍の試合に出場資格を持たない選手のことです。そういったイメージで認識されているかと思います。ですが、通常のドラフト選手と比較した時に、金銭面にどういった差があるのかを解説していきます。

 育成選手は2軍の試合でさえたったの5人しか出場枠が設けられておりません。

育成選手の主な目的は『将来有望な若手選手の育成』です。

今はまだプロレベルには満たないけどポテンシャルがある選手が多く存在しているところです。現に育成選手から支配下登録や日本代表選手、メジャー行きを果たした選手もいます。育成枠から年俸億を達成した選手は以下の通り

  • 千賀滉大 メッツ 2010年育成ドラフト4位
  • 甲斐拓也 ソフトバンク 2005年育成ドラフト1位 年俸2億円
  • 西野勇士 千葉ロッテ 2008年育成ドラフト5位 年俸1億円
  • 山口鉄也 元巨人 2005年育成ドラフト1位 年俸3億

ただし、ずっと育成できるのではなく、厳しい制度が設けられています。

  • 契約期間は最長3年
  • 再契約で1年延長可
  • 背番号は3桁
  • 最低年俸は240万
  • 契約金が無く、300万円の支度金だけ

3年の契約期間までに芽が出なければ自由契約となり、多くの選手が3年で引退を余儀なくされます。
金銭面の問題や1軍で活躍できる確率の低さを考えればいばらの道だと言えます。

2023年から静岡県でファームの球団が誕生しました。興味のある方はハヤテ223とはどんな球団なのか?徹底解説をご覧ください!

選手を悩ませる保険と年金問題

プロ野球選手の福利厚生と老後の年金について

念願のプロ入り!その気持ちも束の間。プロ野球選手になれたとしても、一生暮らしていけるだけのお金を稼ぐことができるのは一握りのスター選手だけ。そうなると気になるのが、プロ野球選手をめぐる福利厚生の問題です。

 デットボールなどで負傷した際に保険は出るのか?老後の年金など不安要素は盛りだくさん。メジャーと比較して見ながら解説していきます。

メジャーは日本ではあり得ない年金・保険など破格の充実度を誇っています。
メジャーでは独自の年金制度があり、メジャーに登録された期間に応じて62歳以降に最低でも年間400万円以上が支払われるのです。

 さらに、メジャー登録10年間で満額となりその場合、支給額は年に約2000万円にもなり、破格とも言える充実度です。引退後だけではありません。メジャーに4年間の在籍で医療費を一生カバーしてもらえます。引退後の進路についても進学・復学を支援する制度があります。

お次は日本プロ野球を見てみましょう。プロ野球にもかつては、独自の年金制度が存在していました。しかし、デフレの影響で2011年に解散してしまいました。なので年金制度は現在存在していません。

プロ野球の福利厚生をまとめると以下の通りです。

  • 寮や練習設備の充実
  • 寮費は月3万円+食事付き
  • 医療保険は国保(公傷は球団が補償。死亡や後遺症も補償)

メジャーの制度を知った上でプロ野球の福利厚生を知ると「たったのそれだけ!?」って気持ちになりますよね。これでは新庄監督のように派手なことはしないのではなく、できないし、常に将来を見越しえてやりくりを考えることになります。

 そのため、プロ野球界では改善に向けた取り組みとして学生野球資格回復制度や支配下10年以上選手の養老補助制度など改善の動きを見せています。

よくドキュメンタリー番組で戦力外通告を受けた選手のトライアウトとその家族の話がありますが、現実はまさにあれだと思います。プロ野球戦でも第二の人生をしっかり考えないといけないと言うことです。

 僕個人の意見ですが、プロ野球選手の第二のキャリアでいいなと思うのは「市議会議員」です。
持ち前の影響力でお世話になった地域の顔となり活躍してもらう。また、市議会議員は副業ができるので学生野球にも携わるといったキャリアもあるのではないかと思います。野球をしてきたらどれだけ社会に還元できるのかを見せる絶好の機会だと僕は思っています!

まとめ

プロ野球選手のリアルなお金事情はいかがだったでしょうか?

お金の話ばかりになってネガティブになってしまったかもしれませんが今回の内容を簡単にまとめると

  • プロで1億以上を稼いでいる選手はごく一握り
  • 1億円以上稼ぐ選手は全体の10%
  • 一流選手は副収入でも稼ぐため格差は広がる一方
  • メジャーと年俸の差が圧倒的
  • 育成枠は契約期間が3年しかなくほとんどの選手が引退を余儀なくされてしまう
  • プロ野球の福利厚生は不十分

赤裸々に語られることがないので衝撃を受ける方も少なからずいるでしょう。華やかに見える野球界。老若男女娯楽で楽しむ日本では国技とも言えるくらいのスポーツです。

そんな野球界の未来が明るくなり、選手たちがもっと目の前のプレーに没頭できる環境を整えていけたらと思います!

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