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【プロスカウト集う!】全日本大学野球大会4強の大学と注目選手を紹介

6月5日から行われている第72回全国大学野球選手権大会現在ベスト4が出揃い、10日に準決勝、11日に決勝が明治神宮球場で行われます。

「高校野球は観るけど、大学野球は観たことがない」「甲子園は好きだけど、大学野球の全国大会は観ない」「高校野球ファンだけど、大学野球は興味ない」そんな野球ファンも多いのではないでしょうか?

今回、大会の歴史や大学野球の魅力を伝えていきながら、今大会勝ち進んだベスト4の大学とその注目選手をご紹介します。

全日本大学野球選手権大会とは?

全日本大学野球選手権大会は毎年6月に東京ドームと明治神宮球場で行われる日本1の大学を決める大会です。

硬式大学野球におけるインター・カレッジに位置づけられるでしょう。

高校野球でいう甲子園と同じです。北海道から九州までの計27大学連盟が構成されています。

出場条件は春季1部リーグ戦で優勝したチームだけ出場できます。

出場大学の紹介

今大会の出場大学は以下の大学です。

北海道学生野球連盟東京農業大学北海道オホーツク4大会連続19回目
札幌学生野球連盟星槎道都大学4年ぶり9回目
北東北大学野球連盟富士大学3大会連続16回目 
仙台六大学野球連盟 仙台大学8年ぶり3回目 
南東北大学野球連盟 東日本国際大学2大会連続16回目 
千葉県大学野球連盟 国際武道大学2年ぶり21回目 
関甲新学生野球連盟白鷗大学5年ぶり5回目
東京新大学野球連盟創価大学4年ぶり24回目
東京六大学野球連盟明治大学2大会連続20回目
東都大学野球連盟青山学院大学17年ぶり6回目
首都大学野球連盟日本体育大学7年ぶり11回目
神奈川大学野球連盟桐蔭横浜大学2年ぶり8回目
愛知大学野球連盟中部大学6年ぶり3回目
東海地区大学野球連盟中部学院大学10年ぶり3回目
北陸大学野球連盟福井工業大学2年ぶり44回目
関西学生野球連盟近畿大学2大会連続31回目 
関西六大学野球連盟大阪商業大学6大会連続13回目
阪神大学野球連盟天理大学3大会連続9回目
近畿学生野球連盟 大阪公立大学初 
京滋大学野球連盟花園大学7年ぶり2回目
広島六大学野球連盟 広島経済大学2年ぶり16回目 
中国地区大学野球連盟環太平洋大学2大会連続4回目
四国地区大学野球連盟高知工科大学 4年ぶり2回目 
九州六大学野球連盟西南学院大学8年ぶり7回目
福岡六大学野球連盟九州産業大学2年ぶり22回目
九州地区大学野球連盟 北部 日本文理大学2大会連続11回目 
九州地区大学野球連盟 南部鹿屋体育大学

各リーグには同じレベルの大学が複数所属しているため毎年出場できている大学は少ない印象を受けます。

しかし、優勝回数は上位3大学連盟は

  • 東京六大学 27回
  • 東都大学 25回
  • 関西学生野球 6回

となっています。

大学野球の本命6大学とそれに続く東都大学が圧倒的な強さを誇っています。

72回のうち52回の優勝回数を占めています。

それだけ高校で優秀な選手が東京の大学に集まっていることがわかります。

ベスト4大学紹介

今大会ベスト4まで勝ち進んだ大学を紹介します。

  • 富士大学 北東北大学連盟
  • 白鵬大学 関甲新学生連盟
  • 明治大学 東京六大学連盟
  • 青山学院大学 東都大学連盟

富士大学 北東北大学連盟

富士大学は12年振り13回目の出場です。

岩手県の大学です。そして、大学としては2009年ぶりのベスト4入りを果たしています。

直近のプロ輩出選手は以下の通りです。

名前球団名
金村 尚真日本ハムファイターズ
佐藤 龍世日本ハムファイターズ
鈴木 翔天楽天イーグルス
佐々木 健西武ライオンズ
小野 泰己オリックスバッファローズ
多和田 真三郎西武ライオンズ
外崎 修汰西武ライオンズ
山川 穂高西武ライオンズ

を輩出しいます。今大会メンバーの注目選手4名

  • 中岡大河 投手 4年 広島商
  • 麦谷裕介 外野手 3年 大崎中央
  • 渡辺陸 外野手 1年 花巻東
  • 赤瀬健心 外野手 1年 下関国際 

の4名が注目されています。特に、渡辺選手、赤瀬選手は1年生!今後のチームの主力選手となっていくでしょう。

白鵬大学 関甲新学生連盟

白鵬大学は春季リーグ6季ぶり9度目の優勝を果たし5年振り5回目の出場です。

栃木県にある大学です。

大学としては快挙となる初のベスト4入りを果たしています。

白鵬大学出身のプロ野球選手は以下の通りです。(現役のみ)

名前球団名
曽谷 龍平オリックスバッファローズ
中山 誠吾西武ライオンズ
大下 誠一郎阪神タイガース
大山 悠輔阪神タイガース
岡島 豪郎楽天イーグルス
飯原 誉士栃木ゴールデンブレーブス

を輩出しています。今大会注目選手は4名

  • 福島圭吾 外野手 4年 聖望学園
  • 千葉蓮 内野手 4年 仙台育英
  • 浅野空我 捕手 4年 文星芸大付
  • 松永大輝 投手 2年 東海大菅生

の4名が注目されています。福島選手は日米大学野球選抜強化選手でもあり、23年ドラフト候補の1人でもあります。

明治大学 東京六大学連盟

明治大学は春季リーグ3季連続となる43回目の優勝。

2大会連続20回目の出場です。

明治大学出身のプロ野球選手は以下の通りです。(現役のみ)

名前球団名
糸原 健斗阪神タイガース
高山 俊阪神タイガース
坂本 誠志郎阪神タイガース
野村 祐輔広島カープ
上本 崇司広島カープ
森下 暢仁広島カープ
柳 裕也中日ドラゴンズ
村松 開人中日ドラゴンズ
星 知弥東京ヤクルト
丸山 和郁東京ヤクルト
上原 健太日本ハムファイターズ
阿部 寿樹中日ドラゴンズ
渡辺 佳明中日ドラゴンズ
齊藤  大将西武ライオンズ
山崎 福也オリックスバッファローズ
福田 秀平オリックスバッファローズ
岡 大海千葉ロッテマリーンズ
関谷 亮太千葉ロッテマリーンズ
菅野 剛士千葉ロッテマリーンズ
佐野恵太DeNAベイスターズ
伊勢 大夢DeNAベイスターズ
入江 大生DeNAベイスターズ

と現役選手22名も輩出している名門大学です。

他にも球団コーチを務めたり中には球団の取締役社長を務めているOBもいます。今大会の注目選手は4名

  • 上田希由翔 内野手 4年 愛産大三河
  • 宗山塁 内野手 3年 広陵
  • 飯森太慈 外野手 3年 佼成学園
  • 村田賢一 投手 4年 春日部共栄 

の4名が注目選手です。

中でも上田選手、村田選手は23年ドラフト候補選手です。

4名全員が日米大学野球日本代表選考強化選手に選ばれています。

青山学院大学 東都大学連盟

青山学院大学は春季リーグ17年振り13回目の優勝。

17年振り6回目の出場です。

青山学院大出身のプロ野球選手は以下の通りです。

名前球団名
吉田 正尚レッドソックス
加藤 匠馬中日ドラゴンズ
岡野 裕一郎中日ドラゴンズ
石川 雅規東京ヤクルト
杉本 祐太郎オリックスバッファローズ
東條 大樹千葉ロッテマリーンズ
渡邉 雄大阪神タイガース

を輩出しています。OBの中には現役で球団関係者でスカウトやコーチを務めているOBもいます。

OBには元千葉ロッテ監督の井口資仁さんもいます。今大会注目選手は4名です。

  • 常廣羽也斗 投手 4年 大分舞鶴
  • 佐々木泰 内野手 3年 県岐阜商
  • 下村海翔 投手 4年 九国大付
  • 西川史礁 内野手 3年 龍谷大平安

今年4年生の常廣選手、下村選手は23年ドラフト候補としても注目を浴びています。

大学野球の課題

大学野球を観たことがない人や、高校野球だけしか観ないそんな野球ファンも少なくはないです。

しかし、プロ野球選手の輩出を見ても、高校よりも大学出身が多く監督や球団関係者になるとその傾向は高いです。

大学野球を観たことがある方はご存知だと思いますが高校野球よりもレベルが大学野球の方が高いです。

では、なぜ高校野球よりも人気がないのでしょうか?

全日本選手権で高校野球の甲子園の位置付けの大会でさえも内野席が満席になることはなく、外野席はほとんどお客さんが入りません。

理由は次の4つが考えられます。

  • 高校球児のような全力プレーに欠けている
  • 地域性に欠けている
  • 終わりなきリーグ戦が続く
  • マスコミが取り上げない

大きく4つが挙げられます。

高校球児のような全力プレーに欠けている

甲子園で放送される高校球児はプレーはまだ未熟です。

それでも必死にボールに喰らいつく姿は人々を感動させます。

野球をやったことがない人でも、高校野球は好きだという人がいるのはそういった感情移入できるからです。

 一方で大学野球は高校生以上に体格・技術が出来上がってきます。

一言で表すと「プロ野球の未熟版」です。

高校野球のような泥臭く感動するプレーもなければプロ野球のような魅了するプレーも少ないです。

地域性に欠けている

大学野球は地域性に欠けているのも人気がない要因です。

高校野球の場合、地域の方が「地元の公立高校を応援しよう!」となり、逆に私立の県外の選手で構成される高校には「〇〇第二代表」と地元の選手がいないだけで応援をしてもらえない私立の高校がいるのも事実です。

 しかし、大学野球になると、優秀な選手のほとんどが関東の大学に進学します。

上記の注目選手の出身高校を見ても地元の大学に進学している選手はほとんどいないです。

東京限らず私立大学だと、北海道から沖縄までの選手が集まります。

それだけ関東のレベルが高いのですが、地域性がなく「この選手・大学を応援したい!」とならないからでしょう。

大学野球選手権大会の球場へ足を運んでみると観客の大半が昔から大学野球を観ている年配のおじさんが観にきていて若者に人気がありません。

終わりなきリーグ戦が続く

高校野球は各大会はトーナメント方式で「負けたら終わり」の中でプレーをしますが大学野球は今大会を除くとリーグでは、ペナントレースのように勝ち点でリーグの首位を決めます。

春季、秋季と各シーズンで行われています。

ですので、日本人の情緒とマッチしないのでしょう。

マスコミが取り上げない

やはりメディアへの流出がないのが現代の大きな要因でしょう。

マイナーなスポーツでもマスコミが取り上げてある程度の認知があるとそれなりに人気が出ます。

高校野球とプロ野球の間にある大学野球は野球界で1番メディアが取り上げないです。

大きな大会でもあまり話題性がないのも原因なのかもしれません。

大学野球の魅力はココ!

しかし、視点を変えると大学野球は面白いところはたくさんあります。

  • 推しを長く応援できる
  • 世代を超えた夢の対決
  • ハイレベルなプレー

推しを長く応援できる

大学は4年間もあり、仮に1年生の頃から人気の選手や推しの選手がいると4年間プレーを観ることができます。

その4年間の成長からプロへ行く可能性もあるでしょう。

世代を超えた夢の対決

1年生から4年生までいるので各年代の甲子園に出た選手や強豪校の選手がスタメンにズラリと並んでいるチームもいます。

上下4学年被るので東京六大だとスター球選手が何人もいます。

ハイレベルなプレー

強豪大学に限らず、4年間で体格・技術は高校野球よりもはるかにレベルアップします。

木製バットでなければ、ホームランが量産されるくらいパワーがある選手がたくさんいます。

各大学に150キロを投げるピッチャーがいます。木製の芯で捉えた時の快音も心地よいです。

まとめ

今大会が大学野球の日本一を決める大会でプロのスカウトも多く視察に足を運びます。

僕自身、大学野球は高校以上にレベルが高くマイナーになるのはとても勿体無いと感じます。

今年のドラフトで選ばれる選手やこれから日本球界の未来を担っていく球児を注目して行きましょう!

関東圏の方はぜひ一度神宮球場に足を運び東京六大学、早慶戦、全日本選手権と魅力ある試合を観戦しましょう!

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