スポーツ選手の話題になるニュースの中に「女性関係」や「スキャンダル」があります。
芸能人の結婚報道のニュースくらいどうでもいいニュースですが、野球となれば話が変わります。
今後の野球界の未来にも大きな影響を及ぼすからです。
今回は今季取り上げられてきたプロ野球選手のスキャンダルについてご紹介します。
この内容を見てスキャンダルとはどのようなことなのか、なぜそのような問題を起こしてしまうのかを一緒に考えていけたらと思います。
そもそもスキャンダルってなに?
よくプロ野球ならず、スポーツ界のニュースに度々耳にする『スキャンダル』。
まずはこの言葉の意味を理解しましょう。
スキャンダルとは社会的地位のある名声を汚すような不祥事、情事、地位を利用した不正事件のことを言います。
プロ野球選手という球児が憧れる場所を汚したり、その地位を利用して女性に暴行を加えたりすることを指します。では今季発覚したスキャンダルについてご紹介したいと思います。
山川選手のスキャンダル
現・埼玉西武ライオンズ在籍の山川穂高選手。
WBCでは日本代表選手にも選ばれた選手が犯した不祥事についてご紹介します。
事件内容
報道されている事件内容を簡単に説明すると以下の通り。
- 昨年20代知人女性に対して都内のホテルで性的暴行を加えた
- 女性側から被害届が出された
- 警視庁からも事情聴取を受ける異例の事件にまでなっている
届を出された同日に行われた試合後の取材では『僕から言えることはありません。』とコメントした。現在、性的暴行を加えられた女性は膣内、その他下半身などから出血する怪我を負っています。この不祥事で山川選手の野球人生に損害をもたらすのかは計り知れません。
昨今日本中を熱気に包んだWBC。
そのWBCで世界一を奪還するまでのドキュメンタリー映画3週間限定で6月2日に公開予定です。
山川選手は試合に出場し貢献していたため、おそらく映像にも映っているでしょう。
ここ最近WBCバブルに湧いた日本でかなり人気になると期待されているがその人気も危ういでしょう。
また、山川選手が大ファンであるシンガーソングライター:あいみょんさんが今回の映画の主題歌を担当していることもあり、野球ファンからWパンチになっているのが現実です。
周りにもたらす被害もありますが、もちろん山川選手自身にも大きく被害が出るでしょう。
試合に出れないのはもちろんのこと、最悪の場合、球団との契約解除も十分に考えられるでしょう。
今季はFA取得する年なのです。
球宴(オールスターゲーム)で一部選手が練習中の会話でソフトバンクへの移籍を希望していると漏れてしまっています。
球界屈指の才能があっても獲得に動く球団はあるのか、それとも、起訴されて有罪判決になればプロ野球人生を絶ってしまうことになりかねません。。。今後の動きに注目したいです。
山川選手の野球経歴
山川選手のプロになるまでの経歴は以下の通り
- 沖縄県生まれ
- 沖縄県立中部商業高校
- 富士大学出身
- 2013年ドラフト2位
- 趣味は幼稚園から始めたピアノ
- 初動は8段
2017年には結婚をしており、現在一人の娘もいます。山川選手は球界屈指の長距離砲であり、豪快なフルスイングでファンを魅了しています。
- 昨シーズンは本塁打41本
- 打点90点
- ホームラン王、打点王の2冠を獲得
- 年俸は2億
怪我に苦しんだ時期もありましたが乗り越えて今では球界を代表するホームランバッターにまで成長した選手が今回このような不祥事が起こってしまったのは残念で仕方がありません。
坂本選手のスキャンダル
現在山川選手のほうが大きく話題になっており影が薄くなっていますが、実は坂本選手も今シーズンに入りスキャンダルが発覚しました。
事件内容
事件の内容を簡単にまとめると以下の通り
- 昨年、肉体関係を持った20代女性を妊娠させた
- 女性を中絶を望むような言葉をかけた
- 精神的に追い詰められて自殺未遂を起した
ネットでは坂本選手と女性のLINEでのやり取りが掲載されている。
やり取りの中に女性を侮辱するような言葉が使われており、そのやり取りを見た人たちから上から目線で女性に接する様子が話題になり自身のLINEのやり取りで使った言葉がネット上で流行してしまった。
女性とは互いの代理人弁護士を通じて示談。
今年になり女性から複数回、連絡があったが示談後のことだったことから互いの弁護士の間で再度協議し、本人同士が直接やり取りしないように申し合わせた。
坂本選手の野球経歴
坂本選手のこれまでの野球経歴は以下の通り
- 兵庫県生まれ
- 光星学院高校出身
- 2006年ドラフト1位
- 2年目にしてショートのレギュラーの座を掴む
- 3度の日本代表を経験しており、年俸は6億。
坂本選手のこれまでの成績は以下の通り。
- 3年目 打率.306。ベストナイン
- 4年目 本塁打31本
- 6年目 最多安打
- 9年目 チームのキャプテンを務める13年目にはチームを優勝に導く
- 10年目 首位打者・ゴールデングラブ賞
- 14年目 最年少となる31歳10ヶ月で2000本安打達成
- 15年目 東京五輪でも日本代表として活躍し金メダル獲得
以下に坂本選手の2017年のドキュメンタリー動画のリンクを貼っているのでぜひご覧ください。坂本選手の野球に対する取り組みやプロ野球界の第一線を走る人たちの野球に対する考え方や取り組み方を知るいいきっかけになると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Trx8LU5FAk4
ここまでの経歴を説明すると日本を代表するショートであることは間違い無いです。
坂本選手の同世代ではここまでの成績を出している選手はいないです。
ルーキーの頃から全試合出場などチームの主力、球界を代表するショートとして育成していたことは間違い無いです。
現:二軍監督の阿部慎之助とグアム合同自主トレーニングのほか、食事管理など野球に対する姿勢は真面目です。
また、坂本選手はインコースを裁く技術は天性のものがあり、今は課題であったアウトコースの課題も乗り越えて『打てるショート』を確立しました。
今季には節目となる35歳を迎える坂本選手は最多二塁打の記録もかかっています。
球界では『35歳が分岐点』という定説があるくらい30代中盤から急速に衰えがくるという。
ここまでのキャリアも並大抵のものではなく球団側としても記録を更新してほしい願いは少なからずあるでしょう。今も尚、試合に出場しているので頑張ってほしい気持ちとスキャンダルの件で複雑な気持ちを持たれるファンも少ないのが現状です。。。
野球さえできればいいのか
今回二人のスキャンダルについて話しましたが、過去にもこのようなスキャンダルはいくつもあります。
山川選手はWBCで世界一に貢献、坂本選手は東京五輪で金メダルに貢献。
どちらも野球の才能などには一流であることは誰もが認めるでしょう。
ただ、ここで大事にしてほしいことは『野球ができれば何してもいいのか』ということです。
野球大国である日本では特に人気のあるスポーツで毎日話題が絶えないほどです。
学生時代もクラス野球部が威張るなどの光景を見たことはあったり、どうしても人気者になるのです。
そこで勘違いして自分は凄いんだと思ってしまう野球選手や横柄な態度を取ったりすることはあります。
高校球児でもそれなりの人気があるのですからプロ野球選手はもっと周りに人が集まるに違いません。
画面越しにその選手のプレーに憧れて野球を始める球児も少ない無いです。
そんな社会的地位がある人、日の丸を背負って野球をする選手が一、社会人としてダメならプロ野球というブランドも落ちていきます。ここで日本文理高校野球部前監督:大井道夫さんの言葉を紹介します。
単なる野球バカを作るなら、野球やらないほうがいい。
野球だけできたらいいとプロ野球選手から風潮がでてしまうと未来の球児にも悪影響です。今後の身の振り方にはより一層細心を払ってほしいです。
プロ野球選手の実情ってどうなっているの?
最後にプロ野球の実情について紹介したいと思います。
プロ野球の現状を一言でいうと『野球が上手くいけば全て許される』と僕は捉えています。
坂本選手もそうですが、あれだけの不祥事でネットでも流行になるほどになっている事にも関わらず坂本選手は今も尚、試合に出続けています。
坂本選手のように長年成績を出しているという球団側との信頼関係もあるかとは思いますが、結果を出しているから不祥事を起こしても出るべきでしょうか?
僕は出ないべきでは無いと思います。スター選手に埋もれてまだまだ素質のある選手はゴロゴロいます。一軍に上がるために血のにじむ努力をしてる選手はいます。ただでさえ、プロに入る確率がほんの一人握りです。そんな選手のためにもプレーだけではなく日常生活からプロとして振る舞っていくべきです。
まとめ
いかがだったでしょうか。スキャンダルについて理解して頂けたと思います。
プロ野球選手はスポーツ界でも日本ではメジャーなスポーツで憧れやファンが沢山います。
人としてやっていけないことなどの判断ができていないのは致命的で野球界の人気が落ちてしまう事に繋がります。
私が地元から神奈川へ上京してきた時に父に「東京や神奈川は都会でその分、誘惑も多いまちだから東京に出たら自分の芯の強さが試されるぞ。」と言われたことがあります。
自分の目標があっても何かと多方面で誘惑が付きまといますよね。
ただの社会人でも感じるのですから、アスリートやインフルエンサーなど表舞台に立って仕事をする人はもっと周りに人が集まることでしょう。その人の芯の強さが試される場面ですね。
スポーツはファンが球場で応援してグッズを買ってくれて成り立っている部分はあるので今後このような不祥事が野球界から無くなるためにもNPB :日本野球機構から選手、球団への喚起、教育が必要でしょう。
コメント