各球団に年俸1億円プレーヤーが存在します。
今回、一体プロ野球選手はいくら稼いでいるのかについてご紹介します。
また、メジャーで活躍する選手との比較もしていきます。このコンテンツでは以下のような情報を得ることができます。
・プロ野球選手の1億円を超える選手がどのくらいいるのか
・セパ両リーグで誰が最高年俸をもらっているのか
・メジャーでプレーしている選手はどのくらいもらっているのか
現在の順位表と昨シーズンの順位
6月現在のパ・リーグ順位表と2022年シーズンの順位はこのような結果です。
現在の順位(5月30日時点) | 2022年シーズン順位表 |
1位 千葉ロッテマリーンズ | 1位 オリックスバッファローズ |
2位 オリックスバッファローズ | 2位 福岡ソフトバンクホークス |
3位 福岡ソフトバンクホークス | 3位 埼玉西武ライオンズ |
4位 日本ハムファイターズ | 4位 東北楽天イーグルス |
5位 埼玉西武ライオンズ | 5位 千葉ロッテマリーンズ |
6位 東北楽天イーグルス | 6位 日本ハムファイターズ |
大きな変化は監督の交代でしょう。
2017年シーズンから監督を務めていた井口監督が退任し、今シーズンからは吉井理人監督となっています。
吉井監督は昨シーズンは千葉ロッテの一軍投手コーチを務め、3月に行われたWBCでは投手コーチを務めていた。
現在の順位(5月30日時点) | 2022年シーズン順位表 |
1位 阪神タイガース | 1位 東京ヤクルトスワローズ |
2位 横浜DeNAベイスターズ | 2位 横浜DeNAベイスターズ |
3位 広島東洋カープ | 3位 阪神タイガース |
4位 東京読売ジャイアンツ | 4位 東京読売ジャイアンツ |
5位 東京ヤクルトスワローズ | 5位 広島東洋カープ |
6位 中日ドラゴンズ | 6位 中日ドラゴンズ |
昨シーズンはシーズンスタートに連敗が続き厳しいスタートだったが今シーズンは投打のバランスがよく接戦をものにしている。
昨シーズン優勝したチームが下位に落ちるケースも珍しくはありません。
昨シーズン個人タイトルホルダー
順位争いと並行して取り上げられるのが個人成績です。
なんといってもプロ野球選手という名の個人事業主ですからね。
いくら団体競技でも野球ほど成績が数字に出るスポーツはないです。
新たな記録が塗り替えられたりと毎年いろんな選手が6球団の100人を超える選手の中からトップの成績を出した選手が次の通り。
打者部門
首位打者 | 本塁打王 | 打点王 | 出塁率 | 最多安打 | 盗塁王 |
.347 松本剛(日) | 41 山川穂高(西) | 90 山川穂高(西) | .447 吉田正尚(オ) | 161 島内宏明(楽) | 44 高部瑛人(ロ) |
首位打者 | 本塁打王 | 打点王 | 出塁率 | 最多安打 | 盗塁王 |
.318 村上宗隆(ヤ) | 56 村上宗隆 (ヤ) | 134 村上宗隆(ヤ) | .458 村上宗隆(ヤ) | 161 佐野恵太(D) 岡林勇希(中) | 30 近本光司(販) |
投手部門
最多勝利 | 最高勝率 | 最多奪三振 | 最多セーブ | 最多ホールド |
15 山本由伸(オ) | .750 山本由伸(オ) | 205 山本由伸(オ) | 32 松井裕樹(楽) | 45 水上由伸(西) 平良海武(西) |
最多勝利 | 最高勝率 | 最多奪三振 | 最多セーブ | 最多ホールド |
13 青柳晃洋(阪) | .765 青柳晃洋(阪) | 154 戸郷翔征(巨) | 39 R.マルティネス(中) | 45 湯浅京己(阪) ロドリゲス(中) |
各球団年俸1億円プレーヤー
年俸1億円を超えるプレーヤーはパ・リーグには43選手。
最多人数は福岡ソフトバンクの13人です。
最高年俸選手はオリックスバッファローズの山本由伸投手の6億5000万円です。
また野手の最高年俸はソフトバンクの柳田選手の6億2000万円です。
選手名(球団) | 2023年シーズン年俸 |
山本由伸(オ) | 6億5000万※投手最高年俸 |
平野佳寿(オ) | 2億2000万 |
森友哉(オ) | 2億1000万 |
田嶋大樹(オ) | 1億1000万 |
柳田悠岐(ホ) | 6億2000万※野手最高年俸 |
有原航平(ホ) | 5億 |
森唯斗(ホ) | 4億6000万 |
今宮健太(ホ) | 3億 |
近藤健介(ホ) | 2億5500万 |
甲斐拓也(ホ) | 2億1000万 |
和田毅(ホ) | 1億6500万 |
嘉弥真新也(ホ) | 1億6000万 |
東浜巨(ホ) | 1億5000万 |
石川柊太(ホ) | 1億5000万 |
又吉克樹(ホ) | 1億5000万 |
中村晃(ホ) | 1億5000万 |
武田翔太(ホ) | 1億5000万 |
源田壮亮(西) | 3億 |
増田達至(西) | 3億 |
山川穂高(西) | 2億7000万 |
中村剛也(西) | 2億 |
高橋光成(西) | 1億8000万 |
栗山巧(西) | 1億7900万 |
平良海武(西) | 1億7000万 |
外崎修汰(西) | 1億6000万 |
金子侑司(西) | 1億2600万 |
浅村栄斗(楽) | 5億 |
田中将大(楽) | 4億7500万 |
則本昴大(楽) | 3億 |
岸孝之(楽) | 2億5000万 |
松井裕樹(楽) | 2億5000万 |
鈴木大地(楽) | 2億 |
島内宏明(楽) | 1億2000万 |
炭谷銀仁朗(楽) | 1億 |
益田直也(ロ) | 2億 |
中村奨吾(ロ) | 2億 |
石川歩(ロ) | 1億5000万 |
美馬学(ロ) | 1億4000万 |
福田秀平(ロ) | 1億2000万 |
唐川侑己(ロ) | 1億 |
荻野貴司(ロ) | 1億 |
上沢直之(日) | 1億7000万 |
加藤貴之(日) | 1億3500万 |
プロ野球選手の年俸の実態や収入源さらには福利厚生などプロ野球界の現実を解説しているのでこちらも合わせて読むとより野球界のお金事情を知ることができます。
年俸1億円を超えるプレーヤーはセ・リーグには39選手。
最多人数は横浜DeNAの8人です。
最高年俸選手は巨人坂本選手とヤクルト村上選手6億円です。
投手の最高年俸は巨人菅野投手の5億円です。
選手名(球団) | 2023年シーズン年俸 |
西勇輝(阪) | 2億 |
梅野隆太郎(阪) | 1億6000万 |
岩崎優(阪) | 1億5000万 |
近本光司(阪) | 1億5000万 |
青柳晃洋(阪) | 1億2000万 |
秋山拓巳(阪) | 1億1000万 |
大山悠輔(阪) | 1億 |
山崎康晃(D) | 3億 |
宮崎敏郎(D) | 2億 |
佐野恵太(D) | 1億7000万 |
今永昇太(D) | 1億4000万 |
桑原将志(D) | 1億2000万 |
三嶋一輝(D) | 1億2000万 |
牧秀吾(D) | 1億2000万 |
伊藤光(D) | 1億1000万 |
菊池涼介(広) | 3億 |
大瀬良大地(広) | 1億8000万 |
九里亜蓮(広) | 1億4000万 |
西川龍馬(広) | 1億2000万 |
森下暢仁(広) | 1億1000万 |
坂本勇人(巨) | 6億 |
菅野智之(巨) | 5億 |
丸佳浩(巨) | 4億5000万 |
中田翔(巨) | 3億 |
岡本和真(巨) | 2億7000万 |
梶谷隆幸(巨) | 2億 |
高梨雄平(巨) | 1億1000万 |
小林誠司(巨) | 1億 |
村上宗隆(ヤ) | 6億 |
山田哲人(ヤ) | 5億 |
青木宣親(ヤ) | 3億4000万 |
中村悠平(ヤ) | 1億7000万 |
小川泰弘(ヤ) | 1億6000万 |
石川泰稚(ヤ) | 1億5000万 |
清水昇(ヤ) | 1億 |
大野雄大(中) | 3億 |
大島洋平(中) | 2億5000万 |
柳裕也(中) | 1億800万 |
涌井秀章(中) | 1億 |
祖父江大輔 | 1億 |
メジャーで活躍する9人の日本人選手の年俸
さて次は海を渡りアメリカで活躍している9人の選手の年俸をNPB時代の年俸と比較しながらご紹介!
選手名(球団) | NPB時代最高年俸(円) | 2023年シーズン年俸(円) |
大谷翔平(エンジェルス) | 2億7000万 | 43億4000万 |
ダルビッシュ有(パドレス) | 5億 | 39億 |
菊池雄星(ブルージェイズ) | 2億4000万 | 55億9000万(3年契約) |
前田健太(ツインズ) | 3億 | 3億9000万 |
千賀滉大(メッツ) | 6億 | 19億6000万 |
藤浪晋太郎(アスレティックス) | 1億2000万 | 4億3900万 |
鈴木誠也(カブス) | 3億1000万 | 8億3000万 |
吉田正尚(レッドソックス) | 4億 | 21億 |
筒香嘉智(レンジャース3A) | 4億 | 1200万(マイナー契約) |
メジャーリーグだとNPB時代の年俸より倍以上になっている選手がほとんどです。
大型契約を球団と結ぶと一つ桁が上がる選手もいます。
ただ、メジャーとマイナーの違いは一目瞭然です。
メジャーリーグに渡る選手のほとんどが契約金で5億近い金額を提示されることがほとんどです。
マイナー契約となると一気にその金額は落ちています。
NPBだと1軍、2軍関係なく育成選手でも『プロ野球選手』と扱いますがメジャーの世界では『マイナーリーグ』の選手がメジャーリーガーとは自分で言わなく、周りもマイナー選手として扱うみたいだ。
NPBとMLBの市場規模と平均年俸比較
それではプロ野球選手とメジャーリーガーの平均年俸の比較やそのわけについて解説します。
NPBの平均年俸は4312万円また、1軍から育成選手の最低年俸は以下のとおりです。
1軍選手 1600万円
2軍選手 440万円
育成選手 240万円
MLB選手の平均年俸は5億5600万円 最低年俸は8200万円
世界ランクは日本が1位ですが、選手の年俸は圧倒的な差があります。
なので、日本にくる助っ人外国人に3億円払って高いと思われるかもしれないですが、メジャーでプレーしていた選手本人は平均年俸にも及んでいない年俸なのでさほど高い年俸とは感じてはいないでしょう。
ではなぜこれまでの格差があるのかについてご説明していきます。
NPBとMLBとの市場規模の違いについてご紹介します。
市場規模とは特定の事業分野における取引額や販売数量といった業界全体の総売上のことを言います。
NPBはおよそ1500億円から2000億円に対しMLBはおよそ1兆5000万です。
なぜこのような規模に違いがあるのか?
疑問に思うことはありませんか?それはMLBの主な3つの収入源から成り立っています。
- チケット/グッズなどの物販
- スポンサー収入
- 放映権
この3つの収入源が日本の規模よりとても大きいため市場規模や選手の年俸に差があります。
中でも放映権はリーグ全体で1年間に2254億円という大型契約を結んでおり放映権による収入が球団が選手に巨額の年俸を支払える1番の要因です。
プロ野球とメジャーの市場規模の差はどうしてこんなに広がった!?
国際試合などでは何十億円と稼いでいるアメリカから勝っています。
東京五輪、3月に行われたWBCいずれも決勝戦で対戦し勝利を収めています。
世界ランク1位も日本です。
なのにどうしてこんなに市場規模や年俸に差が出てくるのか、不思議ではありませんか?
過去と現在の市場規模を比較すると次のような結果です。
メジャー | プロ野球 | |
1995年 | 1400億円 | 900億円 |
2018年 | 1.1兆円 | 1800億円 |
これだけの格差はメジャーとプロ野球のビジネスモデルの違いにあります。
メジャーでは自治体の税金投入とメジャー機構による一括管理がこれまでの拡大に成功しました。
メジャーの管理方法は次の通り。
- 球団誘致のために税金を投入するのが当たり前
- 球場の土地代、建設費や運営費まで自治体が負担する
- 球場の営業権は球団が占有を認めている
このようなビジネスモデルのもと野球が行われているので利益を出しやすい仕組みができています。
一方、日本はというとメジャーとは全く別でした。
- 球団は赤字を出すのが当たり前
- 親会社による広告費名目に頼った経営スタイル
- 球団が球場の営業権を持たない
- 球場に広告、テナントの権利を所有させる
- チケット収入の25%を球場に収める
親会社と球場との力関係の問題もあるように思います。
独立したビジネスとして成立させるのが難しい環境にあるからメジャーと格差が広がってしまうのです。
まとめ
プロ野球選手のお金事情でした。今回の内容をまとめると
- セパ両リーグで最高年俸選手はオリックスの山本投手
- パ・リーグに年俸1億円超えは43選手いる。そのうち13人がソフトバンク
- セ・リーグに年俸1億円超えは39選手。そのうち8人がDeNA
- メジャーでプレーしている日本人選手はNPB時代から20倍年俸が上がっている選手がいる
多くの年俸を払っている選手はそのほかにもメーカーとのスポンサー契約やグッズの売り上げでこの年俸以上にお金をいただいています。
またセパともに共通しているのは、多くの選手に1億を超える年俸を払える球団はどちらもIT企業系です。
今後もIT企業がどんどん勢力を増していくでしょう。
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