プロ野球の歴史で数多くの選手が偉大な成績を収め、受け継がれてきた名言があります。今回の名言では現役でプロ野球の第一線を走り抜いてきた選手の言葉を紹介すると同時にプロで活躍したからこその重みと感動を与える言葉ばかりです。こんな方におすすめ!
・結果が出ていなくてくすぶっている選手
・試合で思うような結果が残せていない選手
・新チームになり、レギュラー争いしている選手
今は結果が出ずに悩んでもご紹介する言葉があなたの胸に刻み込まれ頑張る原動力となるそんな言葉をご紹介します!
古田敦也の名言
生年月日 | 1965年8月6日 |
ポジション | キャッチャー |
経歴 | 立川西明峰高校ー立命館大学ートヨタ自動車ー東京ヤクルト |
成績 | MVP,首位打者、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ |
与えられたハンディキャップをコンプレックスにするのではなく、頑張る原動力にする。
古田さんは学生時代、ドラフト候補に挙げられながらも”眼鏡”が理由で指名漏れという苦い経験をしています。眼鏡をかけたキャッチャーなど、プロでは通用しないというのが大方の見方だったのです。
しかし、古田はそのことを原動力に変えて努力を重ね、日本一のキャッチャーになりました。ハンディキャップをコンプレックスにして諦めるのは簡単です。でも、どうせやるならやる気の源にしたほうがいいに決まっています。反発力が大きければ大きいほど得る力も大きい。
大きなハンディキャップは大きく成長できる原動力に他なりません。
谷繁元信の名言
生年月日 | 1970年12月21日 |
ポジション | キャッチャー |
経歴 | 江の川高校ー中日ドラゴンズ |
成績 | ベストナイン、ゴールデングラブ |
身の回りをきれいにできない選手が周りをきちんと見られるはずがない。
野球も同じですよ。
キャッチャーはグランドにいる監督の分身と言っても過言ではないでしょう。常に周りを見て適切な判断ができるのがいい選手、いいキャッチャーです。目の前の状況を整理できず、慌ててしまうようでは取れるアウトも取れない。
選手のプレーは普段の生活にも出ます。日常の生活のクセは、野球にも出てしまうのです。こんな話を聞くと、まるで生活指導のお説教のようですが、かつてプロで名将と呼ばれたある監督は、選手が食事する様子を観察してある結果を出しました。
- 好きなものから食べる選手は打席でも積極的
- 最後まで残す選手はじっくり待つタイプ
と判断して起用するときの参考にしたのです。野球と日常生活は実は密接に繋がっているのかもしれないですね。
原辰徳の名言
生年月日 | 1958年7月22日 |
ポジション | サード、セカンド、ファースト、外野 |
経歴 | 東海大相模高校ー東海大学ー読売ジャイアンツ |
成績 | 新人王、打点王、ベストナイン、ゴールデングラブ |
「勝負に近道なし」「勝負に失望なし」「勝負に待ったなし」
大前提ですが、勝負事に限らず、仕事で成功するための近道など、どこにもないです。もしあるとすれば、何度も何度も道を間違い、遠回りした末に見えてくる道。それが1番の近道だと思います。勝負に失望する必要はないです。
勝ち負けは結果。必ずどちらかが負ける。負けたら、その経験を糧にして次に勝つための努力をするべきです。失望しているヒマなんてありません。勝敗を分ける瞬間は、いつ何時やってくるかわかりません。
その時に「ちょっと待った」は通用しないです。常に勝負するという心構えこそが、勝つために必要です。楽な道を行こうとせず、負けを悲観せず、常に準備を怠らない。そうやってはじめて勝負に勝つことができるのだと巨人を長年引いてきた名将は思うのです。
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三浦大輔の名言
生年月日 | 1973年12月25日 |
ポジション | ピッチャー |
経歴 | 高田商業高校ー大洋ホエールズ(現:DeNAベイスターズ) |
成績 | 最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率 |
打たれても心まで折られない。そんなピッチャーで居たい。
息詰まるような投手戦で0対0のまま迎えた9回。あろうことか、サヨナラ満塁ホームランを打たれた時に”ハマの番長”が自らに言い聞かせた言葉です。
決して下を向くことなく、真っ直ぐに前を見据えたまま、静かにマウンドを降りた。ピッチャーを”選手”や”人間”に置き換えてもいいでしょう。チームが弱かったり、負け試合が続いたりすれば心が折れそうになることもあるだろう。
そんな時はこの言葉を思い出してほしいです。負けても”強い人間”はいるのです。
西岡剛の名言
生年月日 | 1984年7月27日 |
ポジション | 内野、外野 |
経歴 | 大阪桐蔭高校ー千葉ロッテマリーンズーツインズー阪神タイガース |
成績 | 首位打者、盗塁王、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ |
4打席空振り三振しても「もう1打席、回って来い」と思える自分でいたい
人のせいにしちゃいけない。人間は弱いからうまくいかなかったとき人のせいにしたがる。そのほうが楽だから。
相手のピッチャーに全く歯が立たない時、自信を持って振ったバットが空を切った時。打てない時、バッターはつい弱気になりがちです。「次も打てなかったらどうしよう」そんな弱い気持ちはスイングを鈍らせます。
もし4回凡退しても、5打席目で何かを起こしてやる。5打席目もダメだったら、また次の打席で。強い気持ちは結果を出すための最低条件です。
落合博満の名言
生年月日 | 1953年12月9日 |
ポジション | サード、ファースト |
経歴 | 秋田工業高校ー東洋大ー千葉ロッテー中日ドラゴンズー読売ジャイアンツー日本ハム |
成績 | 史上初の三冠王、打点王、本塁打王、首位打者、最高出塁、最多安打、ベストナイン |
人生には何も考えず無我夢中になる時期が必要だ。
前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても必ず自分の生きる力になっていく。
自信と悔しさの両方がなくてはチームは成り立たない。
落合さんは現役時代、三度の三冠王に輝きました。しかし、その野球人生は順風満帆ではありませんでした。プロ入りしたのは25歳。即戦力として入団してきたが1年目はほとんど活躍できず、2年目でレギュラーに定着したものの、保証されているわけではありません。
そこで落合さんは当時チーム内で空いていたセカンドの練習を始めました。セカンドの経験はほとんど無く、まさに”もがいて”獲得したレギュラーの座だったのです。
試合に出るためならどこでもやる。どうにかして自分を活かす。その心意気こそ前向きな”もがき”だ。もがき苦しんで後退するのはダメで、もがきながらでも、少しずつ前進して行きましょう。
金本知憲の名言
生年月日 | 1968年4月3日 |
ポジション | レフト、ライト |
経歴 | 広陵高校ー東北福祉大学ー広島カープー阪神タイガース |
成績 | 打点王、ベストナイン、連続試合フルイニング出場︎(世界記録)連続イニング出場(世界記録)連続打席無併殺打(日本記録) |
野球は辛いことが8割。でも残りの2割のためにがんばるんです。
苦しい時ほど自分は成長しているんだ。
さまざまな記録の中で一番誇りに思うのは連続無併殺記録。
打率が下がるところで全力で走って、ゲッツーにならなかった。全力でプレーし、フルイニングよりも誇りに思う。
金本さんが現役時代に手にした栄光は数知れません。阪神タイガースでプレーした金本さんは現役時代に練習の虫として知られていたのです。プロ入り当初に力の無さを実感したことが、自らを猛練習に追い込むきっかけになったといいます。
圧倒的な力の差を埋めようとするとき、人と同じ練習をしていては、その差はなかなか埋まって行きません。練習は一歩一歩、積み重ねの作業です。毎日より濃い練習をしなければ、その一歩すら進めないでしょう。それは、とても辛くて苦しいことでしょう。しかし、覚えていてください。苦しさは成長の証です。
そんな金本さんは現役時代に最も誇れる記録は?と聞かれ即答で「連続無併殺打」と答えました。その記録はチームのために手を抜かなかった証です。バッターは7割の確率で失敗です。でも、どんな時も全力で走ることは誰でもどんな時も10割できます。
おそらく金本さんが金本がその記録に対して胸を張るのは、野球に対してどれだけ真摯に取り組んでいたかを数字で表している、その真剣さで誰にも負けないという自分の心に対してなのでしょう。
中畑清の名言
生年月日 | 1954年1月6日 |
ポジション | サード、ファースト |
経歴 | 安積商業ー駒澤大学ー読売ジャイアンツ |
成績 | ゴールデングラブ |
諦めるな!そうすれば、いつまでも攻めていられる。そしてどこまでも上を目指せる。
「諦めたらそこで試合終了」。ある有名なバスケ漫画の有名なセリフがあります。諦めることは自分で自分の試合を終わらせるということです。でも、逆に考えれば、諦めない限り試合は終わらないということです。悪あがきだと言われようが、攻め続けていればいつか逆転のチャンスはやってきます。
野球には辛い時間に制限はありません。がむしゃらにとことんやりましょう。
宮本慎也の名言
生年月日 | 1970年11月5日 |
ポジション | ショート |
経歴 | PL学園ー同志社大ープリンスホテルー東京ヤクルト |
成績 | ベストナイン、ゴールデングラブ |
要は勝負に勝てばいいのです。
それを勝負する前から腹を立てるのは、自分に自信がないからです。
戦う前から逃げ出すのはみっともないと考えました
失敗を失敗としてちゃんと認める。言い訳は進歩の敵
野球の自責点や失策など、ネガティブな記録が残り、責任の所在が個人に向きやすいスポーツです。
「あれくらいショートバウンドなら、しっかり捕ってくれよ」
「右打ちばかり求められてるから打率が残せないよ」
そんなエクスキューズをしたくなる気持ちは理解できます。しかし、そんなことを言っていては前に進めないです。25歳でプロ入りし、守備固めから起用され、制約の多い役割にも関わらず現役通算2000本安打を達成した宮本さんの生き様から学ぶべきことは多いでしょう。
阿部慎之助の名言
生年月日 | 1979年3月20日 |
ポジション | キャッチャー |
経歴 | 安田学園ー中央大ー読売ジャイアンツ |
成績 | 首位打者、打点王、最高出塁、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ |
きつい時ほど笑っていようかなと思います
4番でキャッチャー、そしてキャプテン。巨人でも侍ジャパンでも、攻守の要。そしてチームの精神的支柱として存在し2012年打点王と首位打者の2冠に輝いた阿部さん。
キャッチャーというポジションはどこか嫌われるような意地悪なイメージがありますが、阿部さんにはそれが一切ありません。『陽』のキャッチャーでしょう。明るい性格で、対戦相手からも好かれ、攻めも守りも正攻法が持ち味の選手。
ピンチの時ほど、笑顔でチームを盛り上げよう!
愛甲猛の名言
生年月日 | 1962年8月15日 |
ポジション | ピッチャー、内野手、外野手 |
経歴 | 横浜高校ー千葉ロッテマリーンズー中日ドラゴンズ |
成績 | ゴールデングラブ |
道具をきれいにしろ。なぜなら、道具はときには助けてくれるからだ。
プロ野球は「観られる」職業でもあり、少年たちのお手本にもなる。たまにはバットのグリップの汚い選手がいるが、それを見た少年たちは「汚くてもいいのだ」と感じてしまうかもしれない。
「王さんや長嶋さん、落合さんなど歴代の大打者はみんなバットを磨いていた。」
と語る愛甲さんも毎試合バットを磨いていた。相手が投じたボールを跳ね返してくれる大切な道具であり綺麗にして試合に挑むのが「最低限の礼儀」であり、プロにとっては野球少年の模範ともなります。
愛甲さんは以下のように上に続くように語っています。
「打ち損じてもポテンヒットになるかもしれない。
ダイビングキャッチをした際にギリギリ引っかかってくれるかも知れない。
助けてくれた道具に感謝し、作ってくれた人の労力に敬意に表するべきだ」
井端弘和の名言
生年月日 | 1975年5月12日 |
ポジション | セカンド |
経歴 | 堀越高校ー亜細亜大ー中日ドラゴンズー読売ジャイアンツ |
成績 | ゴールデングラブ、ベストナイン |
守備の練習は面白くない。
面白くないからみんな守備の練習をしないのだ。
でも、みんながやらない、面白く無い練習をやり続けたことで選手の幅が広がった。
野球の練習をするにしても、勉強するにしても、仕事をするにしても、面白いこととそうでないことがある。面白いことは、誰もが興味を持って意欲的に取り組みます。どんどん上手くなって、得意になります。
でも、それだけでいいのでしょうか?面白いから、楽しいから。それも大事です。ですが、面白くない経験や苦労した経験も等しく経験です。
同じ経験値なら、幅広い経験がものを言うこともあります。みんなと一緒に楽しむだけの人か、みんながやらないといけないことを率先してやる人か、大きな差は小さな意識をが生んでいることに気づく人は少ないです。誰にも気づかれない小さな意識を大事にしましょう。
石井浩郎の名言
生年月日 | 1964年6月21日 |
ポジション | ファースト、サード |
経歴 | 秋田高校ー早稲田大学ープリンスホテルー近鉄バッファローズー読売ジャイアンツー千葉ロッテーDeNAベイスターズ |
成績 | 打点王、最多安打、ベストナイン |
素質よりも才能よりも”人より努力できるか”の方が大事だ
石井さんの高校時代の監督さんは石井さんを
「真面目で努力家。厳しい練習に一言も弱音を吐かず、『こんなに練習する選手はいない』と思ったほど人一倍トレーニングを積んでいました。」
と評しています。石井さんは小学生の頃からウエイトトレーニングを行い、3キロのバットを振って長打力を身につけていたのです。他の選手より努力するのは、一流選手の共通点でしょう。
練習が終わった後は、「練習方法の研究」に時間を費やし、寝る前には「明日は今日より上手くなる!」と言い聞かせる。上達したいなら、寝ている時間以外はできるだけ野球について考えたい。
王貞治さんやイチローさんがそうだったように。
立浪和義の名言
生年月日 | 1969年8月19日 |
ポジション | セカンド、サード、ショート、外野 |
経歴 | PL学園ー中日ドラゴンズ |
成績 | ゴールデングラブ、新人王、ベストナイン |
野球の神様は見ていてくれる。そう信じていたから、私はレギュラーよりも早くグランドに出て、たっぷりと汗を流し続けた。
PL学園では春夏連覇を達成。プロ一年目からレギュラーを獲得し、積み重ねたヒットは2480本。ミスタードラゴンズとまで呼ばれた立浪さんは晩年はスタメンの機会が減り、代打専門になりました。レギュラーにとって代打専門での出場は降格です。
年齢的にも引退がよぎる。いっそのことやめてしまおうかと並の選手なら思うでしょう。
立浪さんは立場を受け入れ、全力を出し続けました。レギュラーじゃなくても、できることがある。レギュラーじゃないから、やるべきことがある。
腐らない。
怠らない。
諦めない。
野球の神様は、きっと見れいてくれるはず。
こちらの記事も大変好評です。
今回、紹介できなかったプロ野球選手の名言集を以下の記事にまとめています。
興味のある方はこちらもご覧ください。
まとめ
偉大な功績を残してきた人たちは意外にも天賦の才能で成り上がった人よりも自分の力を受け止めて直向きに努力を続けたように言葉で感じ取れました。
そんな選手でないと歴史に名を刻むことはできないのでしょう。ぜひ、今回ご紹介した言葉を力に、自分の力に驕らず直向きに自分と向き合って行きましょう。
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