2023年の年末にかけてオイシックス新潟が正式に2軍のイースタンリーグへ参加することが決まり話題になりました。
2024年シーズンから新たに参加するオイシックス新潟ってどんな球団なの?など新しい球団に対して疑問を持たれますね。そこで今回、2024年シーズンが始まる前にオイシックスとは何の会社なのかから球団メンバーまで詳しく話していきます。
今回の内容を知れば以下の情報を得ることができます。
- 球団発足メンバーはどんな選手の集まりなのか
- 球団運営するオイシックスとはどんな会社なのか
- 球団の指揮する監督の名前と実績
- 球団誕生の経緯
- 運営面での課題
少しでも興味を持ってもらい、2024年がもっと野球が盛り上がる年にしていきましょう。
オイシックス新潟野球メンバー
それでは早速、2024年シーズンを戦う25名の選手をご紹介します。
投手
名前 | 最終経歴 |
薮田和樹 | 広島カープ |
小林慶祐 | 巨人 |
三上朋也 | 巨人 |
牧野憲伸 | 信濃グランセローズ |
安城健汰 | 創価大学 |
飯田大翔 | サガサミー |
伊禮海斗 | 桐蔭横浜大学 |
田中択磨 | 大阪体育大学 |
能登嵩都 | 桐蔭横浜大学 |
目黒宏也 | 新潟医療福祉大学 |
山田拓朗 | 筑波大学 |
捕手
名前 | 最終経歴 |
谷本智 | 神奈川工科大学 |
片野優羽 | 上武大学(中退) |
内野手
名前 | 最終経歴 |
園部佳太 | オリックス |
田中俊太 | DeNA |
小西慶治 | 信濃グランセローズ |
永澤蓮士 | 信濃グランセローズ |
伴在汰文 | 日本大学 |
山田龍青 | 関根学園 |
外野手
名前 | 最終経歴 |
高山俊 | 阪神 |
中山翔太 | 火の国サラマンダーズ |
知念大成 | 沖縄電力 |
比嘉大成 | 日本大学 |
松尾翔二朗 | 沖データコンピュータ教育学院 |
陽岱鋼 | 米国独立リーグ |
お分かりのようにメンバーの大半が独立リーグ、学生出身の選手で構成されています。プロ野球経験者はたったの8名です。大学、高校を卒業して入団した選手もいます。それに加えて近年まで1軍で活躍していたプロの選手らが主軸になります。
若手、ベテラン、独立リーグとこれまでにない野球選手が集まっています。チーム内で化学反応が起こることも予想できそうですね!ファームだからといってレベルは決して低くありません。
プロの経験の選手がどれだけチームの精神的支柱になれるかもシーズンの鍵になります。
オイシックス新潟ってどんな球団?
プロ野球ファンでもオイシックス新潟について知っている方は少ないですよね。結論、2024年からイースタン・リーグの参加を予定している球団です。
2軍への新規参加は2005年の東北楽天ゴールデンイーグルス以来となります。さらに2軍のみの参加は1950年の山陽クラウンズ以来の参加となります。
山陽クラウンズは残念なことに1950年に結成したものの、1952年に解散してしまいました。新球団オイシックス新潟の簡単なプロフィールは以下の通り。
球団名 | オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ |
所属リーグ | イースタン・リーグ |
本拠地 | HARD OFF ECOスタジアム新潟 |
創設した年 | 2024年 |
運営している母体 | 株式会社アルビレックス・ベースボール・クラブ |
本拠地に構えるのは新潟県のHARD OFF ECOスタジアム新潟です。2023年までは新潟アルビレックス・ベースボール・クラブとして活動していました。2024年からオイシックスと資本提携を結びました。
球団の監督は誰?
球団が新たに参加ができたのは素晴らしく、大変興味が沸きますよね!それと同時に新規チームを指揮する監督は誰なの?と野球ファンの皆さんは気になりますよね。ここでオイシックス新潟を優勝へ導く監督をご紹介します。
2024年からオイシックス新潟を指揮するのは橋上秀樹さんです!赤堀さんのプロフィールと野球経歴は以下の通り。
- 橋上秀樹(はしがみひでき)
- 1965年11月4日
- 千葉県出身
- 安田学園高校卒業
- 1983年ドラフト3位で東京ヤクルトに入団
- 1984年から2000年までプロ野球でプレー
ヤクルト、日本ハム、阪神とチームを渡り歩いてきた - 現役引退後、プロ野球、独立リーグを含む8球団で監督、コーチを経験
- 野球評論家、YouTuberとしても活動経験あり
現役時代は決してチームの主力選手ではありませんでした。主に代打の切り札的存在でチームの1役を担っていた職人選手です。
橋上さんの監督になるまでの良い経歴は実は野球評論家として活動しているところです!
日本を代表する名将である野村克也さんはコーチ経験がなく、評論家としての活動から東京ヤクルトの監督を務めて常勝軍団に育てあげました。
野村さんは評論家活動が最も監督生活を充実させるために必要な期間だったと語っています。理由は以下の通り。
- 野球を知らない人たちに向けて感覚的なプレーに対してわかるように言葉で伝える力が身に付く
- 野球をベンチからではなく、外から観るため客観的に野球を観ることができる
- 勝ちたい!こうなってほしい!という欲から解放される
皆さんは監督になるためには現役での実績を重視するでしょう。しかし、それだけではチームを勝利に導く監督にはなれません。
- 毎日のミーティングで選手のモチベーションアップ
- 選手に合ったアドバイス、声掛け
- 毎日のインタビュー対応
つまり、言葉を操る力が必要です。
そのスキルを橋上さんは持っています。自身の経験とスキルでチームを勝利に導くことができるのか!期待が高まります。
アルビレックスってどんな会社?
ここからはオイシックス新潟を運営している会社について詳しくご紹介していきます。皆さんもどんな会社がプロ野球チームを経営できるのか気になりますよね。
この章では、アルビレックスの会社概要からどのような理念で運営しているかまで深掘りしていきます。
会社概要
アルビレックス新潟の会社概要は以下の通り
会社名 | 株式会社新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ |
創設年 | 2006年 |
資本金 | 1億円 |
従業員 | 119人 |
新潟でファームの野球チームを運営している会社です。まだまだ伸び代のある会社です。
日本プロ野球チームでもっとも資本力を持っているとされているソフトバンクホークスの資本金と従業員は以下の通り。
- 資本金 1億円
- 従業員数 500人
この数字を見ただけでは大差ないかと思う方もいるかと思います。しかし、ソフトバンクという後ろについている会社の大きさが全く違います。会社の長い伝統もソフトバンクにはあります。
野球運営の目的は地方創生
アルビレックスの経営理念は”ふるさとのプロ野球”による地方創生です。
具体的なアクションとしては以下のことを掲げてプロ野球チームを運営しています。
野球が持つあらゆる可能性をひたむきに追求し、
アルビレックス公式HP
魅力あふれるプロ野球チームの継続的な運営を通じて、
新潟県の地域活性化と新潟県への地域貢献を実現し、
地方創生に寄与する。
これまでのプロ野球チームは地方ではなく、都市圏に本拠地を構えて運営するのがセオリーでした。今後は、今回アルビレックス新潟と同時期に参加する静岡のくふうハヤテ223のような地方都市に向けてフランチャイズビジネスを展開していくと想定されています。
今後は、九州の熊本、沖縄などの大都市から少し離れた場所に球団を誕生させていく未来が近づいています!
地方創生に向けた6つのプラン
ここまでで、アルビレックス新潟がどのような目的でプロ野球チームを運営しているかを知っていただけたと思います。
ここからは地方創生に向けた具体的な6つのアクションについて紹介していきます。
ボールパーク化計画
オイシックス新潟はもともとは独立リーグの球団です。そのため、ファンと選手の関係性や距離感がものすごく近いです。
それはプロ野球のファームリーグの球団になっても続けていくでしょう。地域の方がオイシックス新潟を身近に感じ、ファンと一体となって盛り上げていくことを期待しています。
何より、ファンが「また球場に足を運んで応援したい!」「地元のオイシックス新潟を誇りに思う!」そんなファンを作ることを目指しています。
野球の普及活動とベースボールスクールの展開
先ほどもお話したようにオイシックス新潟は元々は独立リーグで地域と深い絆のある球団です。
試合に勝つことだけが選手の仕事ではありません。県内の少年、少女たちに野球を教えて野球を後世に繋いでいくこともプロとしての義務です。未来に可能性しかない球児たちの育成を行い、野球の発展と新潟に野球を浸透させていきます。
野球選手のキャリア支援
大前提ですが、オイシックス新潟に所属する選手はプロ野球選手である前に立派な社会人です。独立リーグの選手らが長年抱えている問題がシーズンオフ時の仕事です。
野球選手はユニホームを着て、グランドでプレーしない限り報酬は発生しません。
そのため、会社として野球選手のキャリアを充実させていくために以下の3つを選手に与えることを掲げています。
- シーズンオフの収入確保
- グランドから離れ、社会経験を積む
- 地域と共生し、人との交流を行う
地域振興による球団カルチャーの浸透
どの都道府県にもイベントやボランティア活動は毎日のように開催されています。その舞台に選手らを積極的に参加させて新潟の顔にしていこうとしています。
一、大企業が運営している野球チームではなく、新潟県と共に協力する県民球団としての浸透を図っていくのが狙いです。
地域のファンとの絆を築く
どの球団にも各地域に応援団体や後援会が存在します。そんなコアなファンがいるからこそ、どんなに連敗しててもグランドに向かって声を枯らしてでも応援しています。
オイシックス新潟と同じ志を持つ仲間を集め、応援席の一定数のお客さんを集める基盤を作ります。
マスメディアとの良好な関係構築
どんなに試合に勝っても、地域に貢献していても、多大なる影響力を持つメディア、マスコミを敵にしてしまうとファンは増えません。認知を取ることすら厳しいです。
そのため、地元メディアやマスコミと積極的な連携を図りチームの認知度アップ、ファンの獲得を狙っていきます。
まとめ
いかがだったでしょうか?新球団オイシックス新潟について知ってもらうきっかけになればと思います。
今回の内容をまとめると
- オイシックス新潟はイースタンリーグに参加する球団
- 新潟県初のプロ野球チーム
- 監督は野球評論家としての経歴をもつ橋上秀樹
- メンバーはトライアウトから選抜された25選手
- 新潟に誕生した大きな目的は地方創生
新球団が誕生してワクワクと楽しみある中、すでに上がっている課題も多々あります。期待と不安を抱えながら2024年シーズンを迎えます。
多様な経歴を持つ選手が混じるチームがどこまで通用するのかにも注目が集まります。オイシックス新潟の誕生が成功し、1軍球団の拡大、地方球団の増加に伴う地方創生などいろんな面で期待があります!
2024年はイースタンリーグにも注目しながら野球観戦をすると野球運営の難しさなどいろんな気づきと楽しさが得られます。
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