高校特番などで、仙台育英の選手らがミーティングの時にノートをつけてたりする光景を最近はよく見るようになったと思います。
監督から野球ノートをつけろと言われても何を書いていいのかわからないですよね?
野球ノートをつけているのに、何もプレーの上達をしないと不安になりますよね。
そもそも、なぜ書く必要があるのか不思議に思った球児も少なくないと思います。
では、実際甲子園に行く学校の球児たちは本当に野球ノートをつけているのでしょうか?甲子園に出場し全国的にも有名な強豪校のOBたちに話を聞きました。
この記事で得られることは以下の3つです。
- プレーの上達において野球ノートをつける必要はあるのか?
- 野球ノートをつけている人はどのくらい?
- 野球ノートを有効に書き続けるためのコツ
この記事で野球ノートに何を書けばいいのか路頭に迷うことがなくなります。
野球ノートを活用して充実した野球生活を送りましょう。
この記事を書いた人
・野球歴10年
・中学1年から高校3年の6年間で8冊の野球ノートを書き上げた
・野球メディア運営歴2年
野球ノートは書くべき?
結論、書かなくてもいいです。
これから全国強豪校のOBの話をご紹介しますが、甲子園にいっているチームで野球ノートをつけている習慣はないチームは多いからです。
書きたくないなら書く必要はないと思います。
ここでは私と私のチームメイトだった知人に書いてて良かったことを紹介します。
書くことはマストではありません。
しかし、書くことへのデメリットはありません。
ぜひこちらを参考にして見てください。
書いてて良かったこと
- 先生とのコミュニケーションを取ることができた
- モチベーションアップに繋がった
- チームに対する想いをぶつけることができた
- 書いてしばらく経ってあの時どんなことあったとか気持ちとか振り返りできる
- 先生がコメント返してくれてたのでそれを見直せたの
- 書いたことを見直して次の練習でどんなことをすればいいかとか頭にイメージした状態で練習ができた
私の野球ノートを用いて説明します。私は普段のグランドでは面と面向かって言えない想いや考えていることをぶつけることが多かったです。
もちろん、技術的なことを書くこともありましたが、先生とのコミュニケーションは技術指導よりも練習に取り組む姿勢や態度をノートでコメントしていただいてました。
野球ノートの書き方について詳しく知りたい方は今の10倍良くなる野球ノートの書き方をご覧ください。
甲子園常連校は野球ノートをほとんどつけていない!?
ここからは私の知人の甲子園出場経験があるOBの方に現役時代、野球ノートをつけていたのかについて聞いてみた結果を共有します。
野球ノートを書いていて、気になるのが他のチームや甲子園に行くチームはやっているかだと思います。
そんな球児の気持ちを代弁して私が知人に聞き回った内容をご紹介します。
智弁和歌山(和歌山県)
智弁和歌山高校OBの方は当時、チームで野球ノートを書くことはなく、ご自身でも野球ノートは書いていないと回答いただきました。
現在のチームでは書いているかもしれないが、自分たちの代では書いていなかった。
二松学舎(東京都)
東京の名門校、二松学舎代付属高校のOBも同じくチームで野球ノートを書いていないとお答えしました。
もちろん、ご自身で野球ノートも書いていなかったとのことです。
筑陽学園(福岡県)
福岡県で近年、甲子園に出場する強豪校・筑陽学園の同級生にも聞いてみたところ、野球ノートはチームで書いていました。
書いていた内容は次のとおり
- 基本的に試合の出来ごとをノートにまとめる
- 自身のプレーの振り返り
- 反省点と今後の練習にどう改善するか
野球ノートを書いていて良かったことは書いてしばらく経ってから書いた時にどんなことあったとか気持ちとか振り返りできることだとあげてくれました。
延岡学園(宮崎県)
宮崎県の強豪校・延岡学園のOBにも現役時代に野球ノートを書いてたか聞いたところ、書いていなかったとお答えして頂きました。
当然、ご自身でも書いていなかったそうです。
東明館(佐賀県)
佐賀県の進学校で、部活動は野球部だけ特化した学校です。
た近年は県内でも上位の成績を収め、3年前には初の甲子園出場を果たしました。
野球ノートはチームで書いていたとのことです。
野球ノートで書いていた内容は次のとおりです。
- 監督の話についてどう思ったか
- 試合後、打席の内容を全て振り返り
- 次、同じ場面でプレーする時の改善を挙げる
書いていて良かったことはモチベーションが上がらない時や、怪我できつい時に自分の書いた字を見ると気合いが入ってモチベーションアップに繋がっていたそうです。
プレーでの反省や技術的なことはもちろんですが、それ以上に甲子園に対する想いや気持ちの部分で野球ノートが支えになったと語ってくれました。
そもそも野球ノートを書く目的って?
結論、野球ノートを書く目的は人やチームによってそれぞれ異なります。
また、選手自身で野球ノートをつける習慣ができるのはないと思います。
花巻東OBの菊池雄星投手や大谷翔平選手でさえ佐々木監督の指導があったからこそ書く習慣を身につけることができました。
菊池雄星の野球ノートの中身やメジャーリーグへの夢を叶えた方法を以下の記事で公開しています。
興味のある方は夢を叶えた菊池雄星の野球ノートをご覧ください。
なので、野球ノートをつけるつけないは指導者がどうするかが大きな指標になるのが現実です。
そんな強豪校指導者が野球ノートを導入し選手に期待していることで多いのが次の3つです。
- 目的意識を持つため
- 考える力を養うため
- コミュニケーションを深めるため
自分がなぜそのようなプレーをしたのか、なぜ毎日グランドに出て練習をするのかをノートに書くことで目的を見失うことなく練習に励むことを期待しています。
また、練習や試合の振り返りからなぜそのような結果になったのかを考える時間になります。
ノートを書くことで頭の中で冷静になってプレーを客観的に振り返る時間になります。
そして、ノートをつけて先生とノートを通じて会話をしていくことで普段はなかなか密にコミュニケーションが取れなくてもノートのやり取りでコミュニケーションを深めることができます。
技術向上のためなら必須ではない
ここまでで指導者がどのようなことを期待して野球ノートを書かせているのかについて理解できたと思います。
お分かりの方もいるかもしれないですが、野球ノートを導入して期待していることにプレー上達はあまりないのです。もし、野球ノートを書いたらプレーが上達すると考えている球児がいたら、ここで考え方を改めた方がいいでしょう。
プレー向上に結びつく野球ノートの書き方
あくまで野球ノートは手段に過ぎないのです。
野球ノートをつけて結果につながる事例は次のようなケースです。
- 野球ノートをつけることでプレーや練習に目的意識を持つことができた
- 練習や試合で振り返りをする時間を作り思考力や自分に足りないところを探すことできる
- 足りないところを補うための練習をして、改善に励む
- 改善に励み、試合でうまくいき、なぜうまくいったのか自分なりの考えを持つ
- 自ら足りないところを客観視でき、最適な練習をすることができる
このようなケースが野球ノートを導入して結果に結びつきます。
野球をする目的は試合に勝つため、人間形成をしていく。
その手段として野球ノートを取り入れ、勝つためにはどうすればいいのかなど自ら考え主体的に取り組むアプローチができます。
ただ、闇雲に指導者から書けと言われ、その日のやった練習を記録してどんな1日を振り返る記録簿になっていてはそのノートはまだ野球ノートとは呼べないです。
まとめ
野球ノートが書くことがなくて困っている球児の参考になったら嬉しい限りです。
最後に今回の内容をまとめると
- 野球ノートは書かなくてもいい
- 甲子園に出場するような強豪校でも書かないチームも一定数いる
- 野球ノートはあくまでも手段であり、目的ではない
- 指導者の狙いは練習に目的意識を持たせるため、考える力をつけるため、普段取れないコミュニケーションを取るため
- 野球ノートを書くことでプレーへの好循環は生まれやすい
他の記事ではもっと野球ノートの書き方について紹介している記事もあります。詳しく知りたい方はそちらの記事も参考にしてみてください。
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