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【データ野球のパイオニア】セイバーメトリクスとは?歴史について解説!

現代、当たり前のように野球界で使われている「セイバーメトリクス」当記事では、野球におけるセイバーメトリクスの歴史と基礎について解説します。

  • セイバーメトリクスとは?
  • セイバーメトリクスの歴史
  • セイバーメトリクスの指標をピックアップ

このような内容をお伝えしていきます。野球初心者の方や、野球をしている方にも読んでいただきたい内容です。それでは早速本題に入ります。

セイバーメトリクスとは?

まず、そもそもセイバーメトリクスとはなんだ?という方も多いかと思います。初心者限らず、野球選手でも理解している選手は少ないでしょう。セイバーメトリクスとは、野球をデータから分析する分析手法です。セイバーメトリクスを用いることで統計学的に選手を評価したり、戦略を立てたりすることができます。

セイバーメトリクスの語源はセイバー•••SABR(アメリカ野球学会、Society for American Baseball Research)メトリクス•••metrics (測定基準、尺度、計量)をくっつけた造語です。

セイバーメトリクスの歴史

では、現在に至るまでのセイバーメトリクスの歴史について話していきます。セイバーメトリクスの歴史はそれなりに長いです。

セイバーメトリクス創設者

セイバーメトリクスの創設者はビル・ジェームズ彼が自ら野球に関する考え方を本にして出版して40年が経とうとしています。当初は守備指標(Range Factor)の提案から始まりました。

1977年

1977年・得点推定式(Run Created)を使い打者を評価を行っていた。現代でも大事なテーマを初めから扱っていたのです。現在、当たり前のように用いられる得点期待値やLWTSの考えはセイバーメトリクス誕生当時からあったのです。

 しかし、現在のように高性能のPCはなかったため、公開されるデータは限られていたのです。このことからセイバーメトリクスはクリティカルに野球の本質的な部分と向き合った質の高い研究が行われていたといっていいでしょう。

90年代

この時代ではPCの普及により誰もが手軽にデータ分析ができるようになります。インターネットが生まれ、野球マニアたちの議論や交流が活発に行われるようになりました。この頃からDIPS(Defence Independent Piting Statistics)などが生まれました。セイバーメトリクスをテーマにしたメディアが主にネット上に多く開設。その知見が瞬く間に広がっていったのです。

2003年

Moneyball : The Art of Winninig An Unfair Gameが出版。映画:「マネーボール」でもお馴染みの実話をもとにした物語です。

これを機にマニアだけのセイバーメトリクスが実際に球団運営に生かされていたことが明らかになったのです。球団の中には、マニアや分析家をコンサルタントとして雇い始まるようになったのです。

現在

2000年代からブラックボックスとされてきた”守備”に関する研究が進んでいます。打撃・投球・守備というグランドでの主要素の客観的評価が可能になりました。加えて選手の総合的な評価の算出ができるようにもなりました。

 「計測テクノロジーの発達」が進んでいる現在。回転数・回転軸の角度といったミクロな情報までもの情報が集計可能になりました。元々は試合の結果で選手の能力、価値を推しはかる研究から結果に到達する前の”過程”の情報から知見をいち早く見出そうという研究ができるようになりデータ野球、セイバーメトリクスが盛んになりました。

セイバーメトリクスの指標

ここまでの内容でどのような歴史的背景でセイバーメトリクスが現代に盛んになってきたのかについてお分かり頂けたかと思います。ここからは実際にセイバーメトリクスの実際に使っている指標を代表的なものをご紹介していきます。

ピタゴラス勝率

セイバーメトリクスの創設者であるビル・ジェームズはある関係性を見出します。それは歴史的に得失点差が大きかったチームは高い勝率を残し、高い勝率を記録したチームは大きな得失点差を作っていることです。このような勝利と得失点に関するデータを掘り下げ、より詳しく勝利と得点の関係を明らかにするため『ピタゴラス勝率』を作りました。これにより勝利を得るには「できる限り多くの得点を奪い、できる限り少ない失点に抑えること」が必要だと言いました。これがセイバーメトリクスの出発点です。

得点期待値

得点期待値とは場面が持っている得点の可能性を数字化する発明と言っていいでしょう。もっと簡単に伝えると場面ごとの得点の生まれやすさを数値化したものです。全ての場面とアウトカウント全部で24通りに分けそれぞれの場面が発生した後、イニングが終わるまでにどれだけ得点が生まれたかを集計し平均を出したものである。手間はかかるが計算はシンプル。以下のような結果が出ている。

0アウトの場合

状況得点期待値
なし0.441
1塁0.793
2塁1.057
3塁1.279
1、2塁1.394
1、3塁1.682
2、3塁1.802
満塁2.079

1アウトの場合

状況得点期待値
なし0.237
1塁0.480
2塁0.660
3塁0.913
1、2塁0.886
1、3塁1.153
2、3塁1.318
満塁1.492

2アウトの場合

状況得点期待値
なし0.089
1塁0.203
2塁0.306
3塁0.348
1、2塁0.415
1、3塁0.470
2、3塁0.528
満塁0.716

という結果が出ています。よく野球界では「ノーアウト満塁は点が入らない」といった言葉を聞いたことがある野球に携わる方は少なくないだろう。「野球は2アウトから」なんて言葉もよく聞くでしょう。こういった代表される印象論などに対して客観的な検証がなされる単純な面白さがデータにはあるのです。

 しかし、得点期待値が最大の力を発揮するのは、なんといっても次の得点価値の算出です。

得点価値

得点価値とはヒットや本塁打は、平均的にどのくらいの価値があるのかを数値化したものです。ピタゴラス勝率と得失点の関係を捉えた得点価値(Run Value)は得失点とグランドで起きた結果の関係を捉えています。例えば、四球と得点の関係を知りたい時は四球が状況とそこに紐づいた得点価値をどのように動かしたかに着目します。下の図は主な結果の得点価値の数字を作ったグラフになります。

単打0.437
二塁打0.786
三塁打1.117
本塁打1.408
凡打-0.235
併殺打-0.746
邪飛-0.266
空振り三振-0.255
見逃し三振-0.238
振逃0.294
四球0.292
死球0.311
敬遠0.155
犠打-0.133
犠打失策0.720
犠打野選0.700
犠飛0.07
犠飛失策0.713
失策出塁0.460
野選出塁0.664
守備妨害-0.337
打撃妨害0.516
邪直-0.426
アウト-0.257
三振-0.249

という結果が出ている。本塁打は1点以上の価値があるのは驚きだ。得点は1点しか入らなくても価値としてはそれ以上のものがあるというのだ。各結果の得点に対するインパクトが数値化されると勝利する→得点を奪う(失点を減らす)→得点に影響を与えるイベントを重ねる(減らす)と言った順番で勝利するために大事なことがデータの数値によって具体化されていくデータ野球、セイバーメトリクス史に刻まれた非常に大きな功績と言っていいアイデアであるのは間違いないでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回のコンテンツをまとめると

  • セイバーメトリクスは野球をデータから分析するもの
  • 統計学的に選手を評価したり、戦略を立てることができるもの
  • 創設者はビル・ジェームズ
  • 歴史は長く40年以上前からマニアの間で行われていた
  • セイバーメトリクスの活用で弱小チームが世界優勝をした
  • 選手の結果の過程からも評価できるようになった

です。今回、紹介した指標はほんの一部に過ぎません。次回はもっと具体的なセイバーメトリクスの指標についてお話していきます!

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