少年球児の誰もが憧れるプロ野球選手。そんな華やかな生活をするために今日も球児たちは白球を追いかけバットを振っています。現実問題、プロ野球選手もっというと甲子園に行ける野球人は一握り。自分の子供をプロ野球選手にするためには一体どのくらい費用が必要なんだろう?そんなこと思ったことはありませんか?
ただでさえ野球は他の球技よりも揃えるものが多くお金も時間もかかるスポーツだと私は感じております。生半可な気持ちでさせると親のメンタルが持たないと思います。このコンテンツでは
・野球道具一式揃えるの費用の相場がわかる
・プロ野球選手になるまでに一体いくらかかるのかがわかる
・野球道具一式揃えるのにいくらかかるのかがわかる
・野球をする際の親御さんの負担がわかる
お金の話にもなるので少しネガティブになる気持ちになるかもしれないですが、「そのくらいかかるんだ」くらいに感じてもらえたらと思います。
野球道具
野球は主に試合で使う道具と練習に使う道具、その他の道具の3つに分かれます。
その他の道具とは、野球道具を綺麗にするクリーナー、部で揃えるリュック・チームTシャツなど何かと揃えるのが野球チームなんです。
何も知らないで「こんなにかかるの!?」と驚かなくて済むように相場を掴み、心構えをしておきましょう。
試合で使う道具
試合で必要な道具は以下の通り
グローブ | 1万円〜5万円 |
バッティング手袋 | 3千円〜1万 |
スパイク | 1万〜2万 |
アンダーウェア | 4千円 |
帽子 | 1千円 |
試合ユニホーム | 約5千円 |
試合用ズボン | 約4千円 |
ベルト | 約1千円 |
ソックス | 約1千円 |
ストッキング | 約1千円 |
購入の際に注意して欲しい道具のみ抜粋していくつか解説していきます。
グローブ
グローブは野球を始めるなら誰しもが買う道具です。その道具は一生自分の手のひらになるくらい大事な存在です。私も初めて買ってくれたグローブから最後に買ってくれたグローブまで歴代のグローブに想いが詰まっています。
野球始めたての頃は兄弟のお下がりや1万円にも満たないものでも問題ありません。本格的にやり始めるタイミングもしくわ、ポジションが決まったタイミングで本格的な物を購入することをお勧めします。
最近のグローブは軟式でも3万円を超えるようなグローブを当たり前のようにみます。私は中学の時に「玉澤」という国産和牛を扱っている日本のメーカーの内野グローブを購入したのですが当時は2万円ほど。
硬式用のグローブになると値段は跳ね上がります。
キャッチャーミットを高校入学時に購入した際は5万円でした。
チームメイトの中にはポジションを兼務している選手がいてその選手は投手用と外野用を買い合計で13万円もしてました。
バッティング手袋
軟式野球ではあまり使うことはないですし、素手の方がいい人もいるので軟式野球をする際は買わなくて大丈夫です。
私も少年野球時代買ったのですが、ほぼ使うことはなく新古品のような形で後輩に譲りました。
硬式野球をする中学生、高校生は必須になる道具です。おすすめの買い方は試合用と練習用に分けることです。練習の時はホームセンターに売っているゴム手袋を使うことなんてものあります。それだけ消耗が激しい道具です。
お気に入りのメーカーの手袋で買うのもアリですし、バットを持った時にフィットするメーカーの手袋を使うといいでしょう。
スパイク
スパイクもピンキリですが、高いのは2万円くらいするスパイクもあります。おすすめの買い方としては、バッティング手袋同様、試合用と練習用に分けて買うことです。一気に2個も買うので気が引けるのもわかりますが、消耗が少なく長持ちします。試合用はほとんど刃が消耗しないので3年間と短い期間であればその一足で十分です。
買うポイントはサイズ感と皮の強さです。
スパイクは通常のサイズよりも小さいです。さらに足が細いものが多く、慣れるだろうと細いものを買うと足を痛める原因にもなります。
足の幅(ワイド)が広い方はワイドが大きいスパイクをいいでしょう。
皮の強さを皆さん軽視しがちですが、投げる時にスパイクが擦れてつま先が破れる恐れがあります。これは野球したことのある方なら全員にご理解いただけるかと思います。対策としてはP革と呼ばれる投手のスパイクにつけるつま先が破れるのも未然に防ぐ物をオプションでつけるか、皮の硬い素材のスパイクを買うかです。
私が高校の現役で履いていたのは「アディダス」です。
アディダスはもともとはサッカーのメーカーなので芝生でも使えるようにと素材が硬いです。アディダスのスパイクの爪先は硬く、一度も破れることなく刃が無くなるまで使い切ることができました。
軽さやこだわりがない選手なら、長持ちするアディダスがおすすめです。
練習で使う道具
練習で必要な道具は以下の通り(試合で必要な道具は除いています)
練習用ズボン | 5千円 |
ボール | 1ダース・4千円 |
バット・バットケース | 1万〜3万円 |
練習用ズボン
野球を始める初心者の親御さんには必見です。
野球のズボンは少し小さめを履くのが一般的です。
生活用のズボンだと少し大きめを選ぶでしょう。しかし、野球用のズボンは小さめで履いたらピチピチになるくらいが丁度いいです。
プロ野球を見るとブカブカの方がいいのかと思うかもしれません。甲子園に出る強豪校は全員ピチピチになるようなズボンを履いています。ブカブカのズボンはダサく見えますし、練習着の着こなしから上手い選手だとは思われないでしょう。身だしなみにも注意してフィットするサイズを選びましょう。
ボール
ボールはほとんどは部で持つのが一般的なので個人で大量に買うことはほとんどないでしょう。2、3球あれば十分です。
バット
バットを練習用のリストで紹介したのは、ボールと同じで部のバットがあるからです。家で自主練するようにバットが必要の場合やチームで素振りようにマスコットバットを購入することもあるでしょう。
結論、「バットは必ず買わなくても大丈夫」です。
その他の道具
その他の道具は以下の通り
防寒着 | 2万円 |
野球用リュック | 2万円 |
保護者Tシャツ | 5千円 |
チームタオル | 5千円 |
トレーニングシューズ | 5千円 |
その他の道具ではあるのですが、野球部、クラブチームに所属すると必ず発生する費用です。
リュックや防寒着は所属しているチームと取引のあるメーカーさんの物を購入することになるでしょう。保護者Tシャツやチームタオルは保護者だけでなくプレーしている本人も必要になるため2人分でおおよそ5千円の計算をしています。
トレーニングシューズは試合の時は全員で合わせたいと言うチーム方針があれば購入しますが、普段の練習ではランニングシューズを使うのが当たり前です。チーム内で揃える決まりがないなら購入する必要はありません。
最短でプロになるまでの費用
野球を始める時に発生する費用はお分かり頂けたかと思います。
「我が子をプロ野球選手にさせたい!」と言う想いがある親御さんももちろんいるでしょう。プロ野球選手になるまでにいくらかかるのか計算したことはありますか?
仮に小学生から高卒の最短の道でプロの扉を開けることになったとしましょう。その場合いくらかかるのかについて紹介します。
結論から言いますと最低500万円以上かかります。
これはあくまでも例ですが小学生の頃にリトルリーグ、中学生でリトルシニア、高校で甲子園常連の名門校へと野球エリートを歩んだ場合の計算が以下の通りです。
歴 | 学年 | 所属 | 費用 |
6年 | 小学生 | リトルリーグ | 100万 |
3年 | 中学生 | リトルシニア | 80万 |
3年 | 高校生 | 名門校 | 300万 |
4年 | 大学生 | 私立大学 | 200万 |
この中には上記で紹介した道具以外にも遠征費、月謝代や道具を2年ごとの買い替えなどを含めた上での計算になっています。
高校が最も費用がかかるのはここでは名門校としており、「寮」に入ることを想定しています。おおよそ月6万円ほどがかかることを見込んでの費用を含めています。
高校は小中と比べて遠征が頻繁に行われうようになります。GWや新チームスタート時、そして甲子園と全国の相手と対戦する機会が多くなるので遠征費も大きな出費になります。
大学は寮費は含まれていない計算をしているので東京6大など、甲子園出場者がごまんといるリーグに行くとなれば4年間200万円では足りないでしょう。上記のことを考えると一流の野球教育を施せる家庭はわずかしかいないでしょう。
親の負担
費用面での負担は嫌と言うほどお分かりでしょうが、それ以外にも野球をさせる親御さんには負担がかかります。
挙げられる負担は以下の4点です。
- 土日の送迎
- 平日の当番
- 保護者会の飲み会
- 行事ごとのイベント
土日の送迎
高校や中学のクラブチームはマイクロバスがありますが、小学生は特に保護者の車で試合会場に行くことが多いです。保護者間でこの週は車を出せる、出せないを1ヶ月前から把握して連絡します。高校や中学のクラブチームでも、保護者は何台かにまとめて球場にいくことが多いので送迎はあるでしょう。
試合前の送迎中の話や試合後の車で盛り上がるムードは悪くはないです。とても楽しいし、選手たちを全力で応援することにもなるでしょう。
平日の当番
これは少年野球、クラブチームはあるでしょう。見ている選手たちからすると意味不明なことだと思います。平日に何曜日の練習は〇〇さんが当番なので練習に行ってください的な当番です。主な仕事は監督へのお茶だしです。
当番の役割はそのくらいで無くしてもいい物だとは思いますがもう一つの観点からすると大事なことでもあります。普段の練習はどのようなことをしているのかを見ること。試合しか観に行かないとどのような練習をしてその結果につながったのかがわかりません。
指導者の振る舞い方を見ることができるので選手にどんな言葉をかけているのか、手は上げてはいないかなど監視役になれます。当番の制度はなくても入部されたら普段どのような練習をしているのかを観に行った方がいいでしょう。
保護者会の飲み会
保護者会の飲み会は大会ごとに大体あったりします。特に大会でいい成績を残すと必ず祝勝会とは別で保護者だけの飲み会があるでしょう。
それとは別で仲のいい保護者同士で集まって定期的に食事をすることも考えらえます。私の母はほとんど集まって飲み会には行かず、いつも家で栄養のある食事を作ってくれていましたが、飲み会を誘われるのは100%でしょう。
行事ごとのイベント
私が所属していた少年野球チームで行っていた行事は以下の通りです
- 入部式
- OB戦
- 餅つき
- 卒部式
父兄はグランドでプレーしたり、応援したりして母は食事の準備をしていました。今ではとてもお母さん方には負担をかけていたと思います。
まとめ
生半可な気持ちで始めると愚痴ばかり言うことになります。自分の子供のやりたいことを一生懸命応援してあげることができるなら、野球をさせて良かったと子供と一生の思い出ができます。
経済的な面でも親には負担の大きいです。今回の内容を知ってこれくらい必要なんだなと理解していただけら幸いです。僕自身も今の人生野球を無しには語れないし、野球をやっていない人生なんて考えられないです。そのくらい野球は特別なスポーツでそこでしか得られない技術以外の社会に出て大事な人間性の部分を鍛えることができると思います。
是非、子供のやりたいことを全力で応援してあげましょう。
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